シャーロックの長編では、「パスカビル家の犬」が好きだ。イギリスの湖水地方の不気味で美しい風景の描写と魔犬の伝説、そして、そっけなくて、理性的なホームズの推理、たまりませぬ。
同じ、湖水地方を舞台にした「赤毛のレッドメイン家」は、サイコパスの美女に翻弄されるあわれな探偵の恋心をえがいて、忘れえぬ小説だ。江戸川乱歩が大好きな小説だったそうだけど、人生の不条理を教えてくれた本だ。湖での虹ます釣りの美しい描写も印象的で、その舞台にいつか行ってみたかったけど、今は観光地になって、俗っぽいらしい。でも、現実がそういうものだからこそ、空想しながら、本を片手に心の旅することは楽しいと思う。
ところで、エディ・レッドメインって、この小説となんか関係あるのかなあ。売れっ子になるまえから、名前を覚えられたからいいけど。平凡な名字なんだろうか、気になる。
ほぼ絶版になってたみたいです。でも、いい小説だと思う。
- 作者: イーデンフィルポッツ,Eden Phillpotts,橋本福夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1963/06/28
- メディア: 文庫
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代表作らしい
これは、萩尾望都の「ポーの一族」と関係ありそう。パタリロの「誰が殺したクックロビン」は萩尾漫画の「小鳥の巣」のパロディ。