oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと思っています

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹「職業としての作家」

新作は文庫化してから読むことが多いのですが、久しぶりに単行本で読みました。 はてなさんでやっていた「村上さんのところ」のまとめ本も気になったんですけど、それを含めた村上春樹の最近の心境を知りたくて、こちらを読みました。同じ時代の空気を吸って…

続Y字展行ってきました

しばらく、関西に行ってきました。そのときに夫と一緒に横尾忠則現代美術館の続Y字展に行ってきました。以前、開館記念展に行ってきて、現在も書き続ける横尾忠則の作品に圧倒されたのですが、それから3年経ったんですね。 美術館は王子動物園のお向かいにあ…

映画「白河夜船」

映画「白河夜船」を見てきた。吉本ばななの小説は、文学でしか描けない描写に満ちているので、映像化は難しいけれど、よくできていた。井浦新、谷村美月もよかったけれど、安藤サクラは、改めてすごい女優だなあと思った。 私が吉本ばななの小説を読み始めた…

不器用な小説

推理小説の古典で他に好きなのは、A・A・ミルンの「赤い館の秘密」だ。トリックとか大したことはないけれど、のんびりしてユーモアのある語り口が好きだ。それもそのはず、「クマのプーさん」の作者の小説だ。あとがきで、プーさんで有名になったあと、童話…

阿部サダオとカンバーバッチ

阿部サダヲのファンだ。「舞妓はぁ〜ん」に「謝罪の王様」そして、「夢売るふたり」歌って踊れる、演技もうまい。ちっちゃくてちょこまかしていて可愛い。男前ではないが、何よりも色っぽい。「夢売るふたり」での鈴木砂羽との風呂場の濡れ場、西川美和監督…

赤毛の美女とホームズ

シャーロックの長編では、「パスカビル家の犬」が好きだ。イギリスの湖水地方の不気味で美しい風景の描写と魔犬の伝説、そして、そっけなくて、理性的なホームズの推理、たまりませぬ。 同じ、湖水地方を舞台にした「赤毛のレッドメイン家」は、サイコパスの…

英国ドラマは演技で勝負

カンバーバッチといえば、「シャーロック」だけれど、あれってちょっと安物のBLみたいで好きではない。イギリスは、「クランフォード」のような中高年の俳優さんがどっちゃり出てるドラマの方が面白い。ジョディ・デンチ演じる老嬢が主人公で、イギリスの古…

小林一三は今っぽい

NHKのドラマ「小林一三」を見た。かつて、彼が住んでいた池田の邸宅跡、逸翁美術館に行った。えらいのはわかったが、茶道具なんかが並んでいるだけでつまんなかった。それが、彼の人間味のある部分まで知ることだできた。 小林一三は、40ぐらいまで小説家…

森鴎外はエロに通ず

森博嗣は森鴎外の文章が好きで、夏目漱石は苦手だそうだ。武士の漢文の教育を土台にした森鴎外の文章はむずかしい。今、夏目漱石の後期の「それから」とか読むと、今の文章かと思う。今の文学は、彼の子孫なんだと思う。けれども、森鴎外といった漢文の伝統…

長文がいいか、それとも

読み手を意識して文章を書くと、一番読みやすいのは、四百字の原稿用紙に二枚ぐらいになるのかなあ。ひとつの話題だけでなく、きちんと結果と理由まで説明するとなると、原稿用紙5枚ぐらいかな。四百字ぐらいだと、ひとつの話題以外を書くのには足らなくなっ…

わたしと手芸

しばらく、文章をお休みしてました。で、何をしていたかというと、久しぶりにセーターを編んでました。編み物歴は長くって、小学校一年生ごろ母に教わって、かぎ針でマフラー編んだかな。でも、ずっとかぎ編みマフラーしかできなくて、そのうち飽きてしまい…

美の歴史「岡田美術館」

先日、歌麿の「深川の雪」が見たくて、箱根小涌園前の岡田美術館に行ってきました。去年、開館して、話題になっていたのですが、今年は8月31日までということで、時間をやりくりして行って来ました。「深川の雪」は保存のために年間何ヶ月の展示のようで…