oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

過去と未来と、現在と「リアリティのダンス」ホドロスキー

 難しいと思っていたけれど、コミカルで、哲学的で、かつ、刺激的で、面白かったです。

 ホドロスキーの子ども時代を描いた作品です。ホドロスキーは、南米チリで生まれ、ユダヤ系のウクライナ移民の出身のようです。  アレハンドロ・ホドロスキーという名前から、ロシア移民でないかと、思ってました。お父さんは、共産主義者です。南米において、共産主義は重要なテーマで、チェ・ゲバラは、確か、お隣のアルゼンチンの人だったように、思います。

 だから、逆に、特に、キューバ系の人で、ロシア系の名前とスペイン系の名字を持つ人がいますね。野球のメジャーリーグのオールスターで、アレクセイ・ラミレスって人、出てました。

 ホドロスキーは、チリの田舎の港町で、「ウクライナ商会」という、衣料店を営む、ウクライナ系移民の夫婦の、深い愛情を与えられて、育ったようです。しかしながら、ウクライナ移民、ユダヤ系、共産主義者といった、少数派であったため、とても、たいへんだったようです。そのうえ、お父さんは、共産主義の中でも、スターリンを信奉して、暴力的でした。また、宗教的に、父のユダヤ教的背景と母のギリシャ正教、地元に根強いカトリックの信仰に囲まれて、混乱があったようです。

 映画は、チリの田舎町で過ごした、第二次大戦中のナチスと関係のある、独裁者政権下の、色々があって、12歳で、首都サンティァゴに移り住む、何年間を描いています。この辺りは、チリの歴史が、わからないので、むずかしかったですが、どこの歴史でもある、普遍的な混乱に迫っているので、共感出来ました。

 もちろん、過去といっても、現在のホドロスキーから見た過去であるので、今の心境です。そうした過去の出来事、現在の心境、子ども時代を演じている、末の息子さんを通しての、未来へのまなざしがあります。それらを複合的に描いて、明るさと清らかさがあって、とても、感動しました。

 ちらっと、思ったのは、北野武に、映像的に、ちょこと、似てます。共通する何かを感じます。映像は、カラフルで土俗的で美しく、音楽的には、お母さんの台詞をオペラ仕立てにしたりして、面白く、結構、深刻な話でもあるのですけれど、楽しかったです。

 こうやって、ホドロスキーの、今の心境の映画に、間に合って、出会えて、よかったです。

映画『リアリティのダンス』公式サイト

 

リアリティのダンス

リアリティのダンス

 

自伝としても、出ているようです。 

映画『リアリティのダンス』予告編 - YouTube

息子さんと、ご本人です。