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oohaman5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

ほんととうそ  天皇の料理番

 「天皇の料理番」、続けて見てます。主人公の妻役である黒木華さん演じる俊子さんが再婚するあたりから、ほんとかなって、思って調べてみました。実は、秋山徳蔵は二度結婚していました。十代の最初ころ、養家に夫婦のかたちではいったけれど、実子が出来て追い出されたみたいです。生活をあてにしてなので、それをきっかけに妻と別れ、彼は、兄をたよりにコックをめざしたというのが、ほんとみたいです。実際の俊子さんとは、フランスから帰り、人として評価が固まってから結婚ました。堺正章版では、俊子さんとの結婚を許してもらうためにパリまで行ったことが強調されていましたが、今回は、徳蔵が田舎での居場所をなくし、妻を捨てたエゴまで踏み込んでみたようです。まあ、16の子供ですからねえ。その子供のエゴの部分、いいドラマになっていたとおもう。実在のひとのわかるけれど、許せない部分を共感させるのはむずかしい。でも、ドラマって、主役を好きにさせないと見なくなります。見た目は小汚いずるずるしたものでも、そこにはその人の切実がある。まして、その後ろめたさがその人の美しさを支えていたりします。

 明治の何物にもなれるという明るい錯覚があったから、ある人生で、天皇に仕えた人のドラマなんでしょう。でも、犠牲者も多い。そのひとりとして、徳蔵のお兄さんも結核で志なかばでなくなってます。夢に生身が耐えきれなかった。パリ編、なんだか、歯切れが悪くて、いやでした。でも、見届けたいなと思うのは、今回はそれに向き合えるほど、時がたったんだと思います。それを黒木華鈴木亮平の演技で納得したい。明治は、足尾銅山事件とか、日露の二百三高地の犠牲とか、影も濃いです。それを供養したい気持ちが表れてるドラマだから見続けてます。たかだか、ドラマで娯楽なんですけどね。物語るって、そういうもんかもしんないです。

 

 

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