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oohaman5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

ジヌよさらば みんな映画館で笑わなくなった。

 松尾スズキ監督、松田龍平主演の「ジヌをさらば」見てきました。映画館は「あまちゃん」人気もあるのでしょうか。老若男女でいっぱいでした。普段行かない、土曜日の午後だったこともあり、がっつり仕事してる感じの人が多かったです。こんなに幅広い層が映画館にきてるのは珍しいことです。だからこそ、いつも以上に気になったのは、みんな笑いのつぼで笑わないこと。若い人は結構ノリノリで、笑っていたんですけど、やはり映画館で多い年配の人はしーんとしてました。私は、映画館で笑う方なんですけど、ほんと肩身がせまい。あれ、これって私の笑いのつぼがづれてんのかな。ひどい場合は不謹慎なのかなって感じます。ああ、みんな空気を読むって言うのですか、気を使って暮らして、心が固くなってんだなあと、今回強く感じました。見たあと、映画関連の松尾スズキのインタビューを読むと、彼自身も、みなさん空気読んで笑えなくなってる。映画で笑ってくださいとのことでした。そうか、作り手の側もそれは強く感じてるんだなあと思います。あのテレビでのひな壇とか、一緒に笑うという演出なんか、それですよね。

 普段関わりのない人々が多くいる映画館という場で、笑うというのは勇気いることになったんだな。そして、暗い密室で他人といることは、かなりのストレスなんだな。昔だって、まあ、若いときですが、映画館はちかんを警戒しなければいけない空間だったりしました。それでも、誰かが、がさがさとご飯を食べたりしてました。今は、ひとりか、心許した人ときらくに自室で映画をみるのが当たり前の時代だから、他者が大勢いる空間って、なれないのでしょう。

 考えてみたら、小学校六年生の修学旅行、伊勢二見が浦の旅館で男女分けてですが、ふたり一組の布団で寝かされたもんな。あれは、貧乏な町の学校だったからでしょうか。他は違うのか。でも、それくらい鈍感でいられたんでしょうね。もちろん、いやだったです。たいていは片方に布団取られていました。よく、私は戦争を生き抜いたからたくましいんだというお年寄りもいますが、五木寛之さんの傑作なエピソードがあります。真冬の永平寺ではだしで廊下を歩かされてたとき、若い坊さんに五木さんは戦後、朝鮮で苦労なされたから、裸足なんかへっちゃらでしょと言われて、逆ぎれしたそうです。楽で豊かな生活にお年寄りほどなじんでいて、切り替えられないからです。昔なんか、体がすぐ忘れます。そして、神経質になりすぎた、今だって変えることができるのです。そういった意味で、この映画は、思いっきり笑う練習になるかもしれません。まっ暗で、顔が見えないですしね。

 映画は、器用に細かく演じる龍平と受けにまわった阿部サダヲ、安定感の笑いの松たか子、マンガチックなビッチを楽しく演じる二階堂ふみを中心に大人計画の面々がチームワークで笑いを取ります。コメディは連携と運動神経だって感じさせる、ブラックでエッチなコメディでした。

jinuyo-saraba.com

 

「ジヌよさらば?かむろば村へ」オリジナル・サウンドトラック

「ジヌよさらば?かむろば村へ」オリジナル・サウンドトラック

 

音楽、松たか子さんの旦那さんですね。(笑)

 


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