oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

川島雄三「しとやかな獣」再見

 

 

しとやかな獣 [DVD]

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子どもころの気になる映画、「しとやかな獣」見てきました。

 若尾文子の強烈な色っぽさと、暗い画面が印象的だった。

 大画面で見てみて、わかったことは、思ったより、画面が明るかったことだ。大切な場面は、暗いので、その印象で覚えていたらしい。ラスト、どぎつい色の夕焼けが、団地の窓から見え、夜の土砂降りの雨になるところが、すごかった。

 この映画が、ひとつの団地の場面のセットで、とられていて、シンプルで、抽象化さた舞台だけで、演じれられる能を意識してたことが、発見だった。それは、音楽に、能楽が使われていることに、暗示されていた。ちゃんと、台詞もはいっていて、びっくりしました。私はそこまで、読み取れなかったですけど、知ってる人は、より、ダイレクトに監督の意図が分かるのだと思う。

 若尾文子は、とても静かだった。若尾文子に絡む、団地の悪人家族の生き様こそが、主題だ。むしろ、この一家のいやらしさ、この団地の閉塞感と、高層にあるための、足についていない、薄っぺらさがを描くための、触媒だった。それは、神経にさわるよな、おかしさを生む。

 若尾文子に絡む男の役で出ていた、若いときの高松英郎がギリシャ彫刻のような、美しい肢体の持ち主だったことも意外だった。柔道一直線とかの、頑固な親父のイメージだったので。

  そして、山岡久乃が、優しく、丁寧な物言いのお母さんであるが、母性の強さが、女としてのしたたかさを含んで、怖かった。テレビドラマの優しいお母さんだけで、知っている人はびっくりするだろうな。台詞が違うだけで、こんなにも見え方がちがうのに、驚きがあった。とても、色っぽい。女として、すごみが、ある人だ。この、普段テレビで見てる人たちのの別の部分を見たことも、印象に残ったんだろうなあ。

 

 

  舞台化してもおもいしろいだろうな、思ったら、既に、上演されてたのですね。