2015-01-01から1年間の記事一覧
村上春樹と吉本由美、都築恭一の紀行「地球のはぐれ方」を読んでから、サハリン、昔の樺太はいつか行ってみたい所になりました。余談ですが、この本は、名古屋の不思議やら、讃岐のうどんなんかも旅してて、楽しいです。さて、私は、先祖が青森にもあり、青…
さて、清水宏の「小原庄助さん」は、戦前の時代劇スター大河内伝次郎を主役にした映画だ。その妻の役は、介護用ベッド、パラマウントベッドのCMでおなじみのおばあちゃん、風見章子だ。初めて若いときの映画を見たよ。なかなかに上品でむじゃきな奥様ぶりで…
某アマゾンで本を買ったとき、ついでにどうですかということで、戦前名監督、清水宏の「小原庄助さん」を購入しました。これは、在庫で残っていた廉価版の松竹の名画シリーズのひとつです。不覚にも泣かされてしまいました。私が清水宏を初めて知ったのは、…
ファッションビルの小田急ミロードのCMがネタになったとき、ふまじめにも一番に感じたのはあれだけのお洋服売るのって大変だろうなということでした。新宿には、ミロードだけでなく、伊勢丹、小田急、京王、ブランド、そしていろんなファスト・ファッション…
また、かびくさいことを書きます。なんで古い作家さんを読んだ感想を書きつづっているかというと、自分の気づきのきっかけになったことを自分に記録しておきたいこと、そして、書いていて、私は前の世代の生きていた当時の感情にすごく興味があるのことに気…
日本の戦後の作家として、曾野綾子の小説はとても大切な足跡だと思う。いわゆる第三の新人の作家は、庄野潤三、遠藤周作、そして、曾野綾子と多くの人がキリスト教文化の教養を受けた人々だ。彼らは、戦前のモダン文化とエリード教育の恩恵を受けた親に育て…
しばらくであります。最近、久しぶりにお洋服づくりにはまっていました。なんか、定期的に体をうごかして、自分の思いを具体化したいときがあるんですね。きっかけは、NHKのテレビ「すてきにハンドメイド」です。あれ、なんだか簡単そう、今の自分にもできる…
是枝 裕和の映画監督デビュー作が宮本輝の「幻の光」である事に、興味を持ったので読んでみた。1979年には発表されている、初期の短編だ。そのころ大学のテニス部を舞台にした「青が散る」がドラマになり、同世代の人も宮本輝を結構読んでいた気がする。…
クリント・イーストウッドの「アメリカン・スナイパー」見てきました。イラク戦争で160人を倒した狙撃兵の自伝ものなので、重すぎるかなと思ったけれど、エンターテイメント映画としても、よくできているので、するっと見れました。個人としての敵役もき…
今週のお題「ふつうに良かった映画」 前回が暴走ぎみだったので、もう一度このお題で書いてみたと思いました。ふつうって、なかなかに難しいです。前回は滅多に見られないし、抵抗があるけど、エンターテイメントとして、実は面白かった映画でした。今回は、…
今週のお題「ふつうに良かった映画」 私の子どものころは、山口淑子は、ワイドショーの威厳のある司会のおばさんでした。なんで、出てる人が、彼女に敬語を使うんだろうと思ってた。その後、歴史的な背景を見て、なるほどと思った。ほとんど、彼女の自伝をド…
自分の子育てのどうしても振り返ってしまうので、棚卸し的な気分になって、購入してから、読むまで時間が、かかった本です。取りかかってみたら、読みやすかったです。どうにも、恐がりなのは、困ったもんです。子どもを産むのがなぜめんどくさいか、育てる…
ここんとこ映画を続けてみています。たぶん、映画界の興行のせいで、見たい映画が重なるからだと思います。お正月興行の絶対当たるなあという作品のあとに、これは、もひとつだけど、面白いかなという映画。たぶん、その辺りが、私の好みかもしれません。今…
私は、最近、自分のブログを読むのが楽しい。しばらく前の記事を読むと、こんなふうなことを考えてたんだと、面白い。私は自分好きなんだなと知って、驚いた。いや、驚いてないか、そうとは知ってたけれど、まるで、明石家さんまではないですか。だから、こ…
数日前、映画をみたところ、予告編で、新宿の夜景が大写しになって、たまらなくなって、映画「深夜食堂」見てきました。ドラマが映画になったとき、つまんないことが多いので、普段はなかなか、見に行かないのですが、大画面でも、ぐっと来たので、見に行き…
私が、漫画家の谷口ジロー先生の名前を知ったのは、亡くなった父が、親友からもらった一冊の本でだ。彼の師匠の石川球太が挿絵をかき、そのアシスタントとして、名前がでてた。そのころから、好きな絵だった。だから、その後大活躍しておられることは、とて…
先日、「KANO」という、台湾の野球をテーマにした映画を見てきました。なかなかに面白かったです。戦前、高校野球代表で、台湾の嘉義農林学校が、夏の甲子園で準優勝したことがあって、それをテーマにした映画です。野球好きなんで、野球の映画、見に行って…
映画「グランドブダペストホテル」が、ウィーンで生まれ育ったツバイクの人生を モデルにしたと知って彼の小説を読んでみた。池田理代子さんがツバイクの「マリーアントワネット」を「ベルサイユのばら」の参考にされていたので、以前から、読んでみたいと思…
さて、続きです。東寺から、京都水族館まで、歩いて15分ぐらいかな。駅からも同じぐらいです。バスでも近くなのですが、これは、金閣寺とか二条城とかの有名観光地への行く途中なので、とても混みます。だから、歩いた方が楽です。水族館は、梅小路公園と…
ちょっくら、私の用で、関西に行ってきました。行き帰りに、新幹線で、京都駅を使うのですけど、そのときの行き帰りに観光したりしてます。女は40すぎたら、いっしょだそうですが、心が自由にもなります。まず、行きに、京都駅から、久しぶりに京阪電車に…
この前、冬の乾燥した天気のとき、小田急に乗っていて、初詣の広告を見ていて、ふいに鎌倉に行きたくなりました。ほんとは、別のところに行く予定だったんですけどね。小田急を乗り継いで、江の電で鎌倉駅に降り立って、鶴岡八幡宮の表示をみたとき、母のこ…
安藤サクラ主演の「百円の恋」みてきました。かつて、DVDレンタルで見た「愛のむきだし」で、こわい女の子を演じていて、よく、この役、引き受けたなって、思いました。そして、その役者だましいは、本物だと、この映画をみて、改めてうれしかったです。 こ…
庄野潤三を書いていて、対照的に浮かんだのは宮本輝だ。同じように、川の近くで育ったからだと思う。庄野は、戦前の船場のボンボンたちの文化のなかでそだったけれど、宮本輝は、戦後の焼け跡の荒廃がのこっていた川そばで生まれた。実際は淀川沿いだったら…
第三の新人で、一番読んだのは、遠藤周作だ。小説もたくさん読み、エッセイもほとんど読んだ。エンタテイメントとしても、サービス精神豊富な、彼の生き方が楽しかった。しかし、今、思ってみると、都市生活を描こうとしていた同世代の作家のなかでは、日本…
この話に興味持つ人いないと思うけど、書きたいから書きます。数年前、第三の新人として、デビューされた庄野潤三さんがお亡くなりになりました。第三の新人として、デビューされた人のなかで、今も根強く読まれているのは、遠藤周作と吉行淳之介だと思いま…
「ジョゼと虎と魚たち」は、田辺聖子の日本の古典、フランスの恋愛小説、おもにサガンの研究が融合した成果だ。そして、隠された若き日の恋愛の苦い体験が底にあるのではないかと思っている。ジョゼの描写に、市松人形のような顔、そして、人形の足のような…
私は、若いころ、田辺聖子の愛読者だった。大阪の本屋さんだと、新刊が出るたび、目立ったところに置かれていた作家さんのひとりだ。古典文学にくわしく、おもしろくかいつまんだ現代訳と解説の本を、たくさん出されていたので、愛読していた。(かいつまん…
前回のお正月写真で、勇気、出たのですが、暮れからお正月の私を追ってみました。結構、写真中心のブログって好きで、別にやってみようかなと思ったりしています。 暮れの買い物のとき、あまりに富士山が綺麗だったので、写した写真です。今年のお正月は、空…
今週のお題「年末年始の風景」〈今週の一枚〉 お正月かざり。農協で買ったお花です。朝どりのお花をアレンジしてくれるから、二週間ぐらい楽しめます。農家の奥さんがアレンジしてるのですが、センスいいので、うれしいです。さとうの鏡もち、最初、抵抗あっ…
映画「鳥の道を越えて」の感想を、ずいぶんと読んでいただいているみたいです。ありがとうございます。この映画は、渡り鳥の生態といった生物学的なところ、山里の古い生活の記憶、そして、監督の祖父への思いといった混沌とした要素がまじり、なかなかに面…