oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

ラウラ・アントネッリ 映像と残像と

 「青い体験」のヒロインだったラウラ・アントネッリ、亡くなりましたね。世間では、セクシー女優さんの扱いですが、美しいプロポーションといい、本物の美女だったと思います。彼女の死で、同じようにおくすりにおぼれて亡くなった、70年代に活躍した、シルビア・クリステルとファラ・フォセット・メージャズのことを寂しく思い出しました。ふたりもゴージャスで完璧な美人でした。子どもの頃、時々買っていた、映画雑誌「スクリーン」で彼女たちのグラビアがたくさんあったのを思い出します。シルビアは初のソフトポルノである「エマニュエル夫人」で、ファラはテレビ「チャーリーズ・エンジェル」で輝きをはなっています。そのあたりの時代の影は、当時のポルノ映画界をえがいた「ブギーナイツ」を思い出します。まだ、古い倫理が根強く、その世界と対立した自由奔放な世界のあやうさがえがかれていました。出演していた、フィリップ・シーモア・ホフマンもあんな死に方をして、つらいなあ。悲劇なんかではなく、情けなくみじめな最後です。昔は良かったっていうのはうそで、今の方がなんらかの改善があるのです。

 ラウラはビスコンティの遺作である「イノセント」に出ています。地味な映画ですが、黒のスタイリッシュなドレスに身を包んだ、貴婦人を演じています。当時、インタビューでビスコンティが「ラウラはビーナスの体をしている」と語っているのを読んで、芸術家の毒だな、モノ扱いだなあと感じました。しかし、映像は、西洋の名画の再生のような美しさでした。彼女の代表作は気取りのない「青い体験」シリーズだと思っています。まあ、女からみると、出てる映画はみんな男の妄想に答えたもので、なんだかなと思うけれど、そのいじましさも人の本性でしょう。どんなふうに扱われても映像として残されて、それだけを見たいと思う映画が残されているのは、複雑な気持ちになるけど、美しいことかもしれません。映画をみているとそのときの人間としての輝きが記録されていて残酷に感じるときがあります。しかし、それになぐさめられるのも人でしょう。

 

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