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日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

人間らしく、生きて行く 「消費をやめる」銭湯経済のすすめ 平川克美

「消費をやめる」銭湯経済のすすめ 平川克美

 銭湯と聞いて、読んでみました。私は、銭湯について、色々な思いがあります。そのひとつに、かつて、小学校の同窓会にいったとき、俺さ、銭湯で、世の中について、学んだよなっていう話が、同級生から、ありました。それは一緒に、ご近所の人々と、銭湯のテレビで、あれこれと、社会現象について、語り合った経験の話でした。

 そんな、銭湯という、地縁を結ぶあれこれが、ある場所こそが、これからの経済活動のヒントであるとの提言を、まとめた本です。人が、気楽に集まれる場所の、果たした役割こそが、これから必要であること、それこそが、必要のないものを、過剰に必要とする、幻想的な欲望と戦い、人間らしく生きていくための知恵であることが、書かれています。

 なかで、かつて、色々あった、商店街の細かい商いの役割の意味、そして、第二次大戦後の、社会の問題点に迫った、橋本治の小説「巡礼」の舞台が、なぜ、荒物屋であるかについても、語られていて、興味深かったです。この小説は、私にとって、とても、大切な小説です。橋本治 昔は今にひきづられる - oohaman5656's blog

 平川克美さんが、実際に、経済人として体験した、バブルのころの、経済界での活動、アメリカのシリコンバレーで見てきた、アメリカ経済の様子が、書かれています。体を通して、身銭を切っての経験談で、かつての、私たちを、思い出して、読んでいて、考えさせられました。だからこそ、銭湯という、人間的な場所への提言が、なるほどと、目を開かされました。面白かったです。

 

 

「消費」をやめる 銭湯経済のすすめ (シリーズ22世紀を生きる)

「消費」をやめる 銭湯経済のすすめ (シリーズ22世紀を生きる)