はじめまして。色々とやりたがり、聞きたがり、見たがりの私でしたが、今でも続いている好きなことといえば、3歳頃から、見ている映画でしょう。
東宝のゴジラシリーズも必ず、見ていたのですが、もう、私のころはゴジラがいい人になっていたので、今イチぴんとこなかったのか、そんなに好きではなかったです。
私が夢中なったのは、東映動画のほうでした。普段飲み屋街に近く、なんだか、ヤバい映画をやっている映画館が夏だけ行けるというのもわくわくして、うれしかったです。涼しいし、メンドクサイ親も目をつぶって、放任してくれるし、友達付き合いの下手な私も、みんなといっしょだし、とても、幸せな夏の過ごし方でした。
でも、映画が始まってしまうと、もう、闇の世界で夢の世界に浸りきれるのです。
印象に残っているのは、「太陽の王子 ホルスの大冒険」、「空飛ぶ 幽霊船」そして、「どうぶつ宝島」あたりかな。
特にホルスは大好きでした.今考えると、高畑勲、宮崎駿のデビューと言っていい作品ですね。病んだ女主人公を少年が助けるっていうのは、「もののけ姫」から、今回の「風立ちぬ」まで、変わらない枠組みであるのは、なんだか、すごいなあと思っています。
声もテレビとかのアニメと違って、恐ろしく、あとで、平幹二朗さんと市原悦子さんだと知ってびっくりしました。
幽霊船はビルにでっかいスクリーンがあって、そこで、営々とコマーシャルが流されるのが印象的でした 。渋谷に初めて来たとき、それが実態化されていて、ほんと怖かったです。
どうぶつ宝島のあと、映画館がなくなってしまい、街にマクドナルドがやってきて、私の子ども時代がなんとなく、終わって、新しい思春期の私がやってきました。あの、闇のなかのワクワクはずっと、私をささえています。