oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

フランスは子育てが楽?「フランス人ママ記者、東京で子育てする」

 彼女の夫のじゃんぽーる西さんの子育て漫画はなかなか楽しい。じゃあ、奥さんはどう思ってるんだろう。この本は奥さんのジャーナリスト経験がいかされて、子育てを通して、両国の文化の良さと問題がわかって、色々とヒントがある。 

 まず、夫との出会いが、彼女が漫画の歴史を紹介した「Histoire du Manga」だったというのが面白い。なぜ、フランス人は日本の漫画が好きか。それはフランスに足りないものがあるからだ。かつて幼児番組の会社につとめていた彼女が、なぜ、子どもをもてなかったかということも、そこなんだろうなと思う。

 フランスは、日本では100万ちかくになる検診費、出産がほぼタダになるらしい。お金って大切ですね。だからこそ、出生率がたかい。日本のお産は、いまだ現金を安いところでも20万を先払いして、やっと補助金がおりる。

 法律で検診の回数は多く指定されているけど、まあ、10分間医療だ。フランスはきめ細かいカウンセリングがある。仕事もかなり配慮されていて、マタハラで失業って、ほぼないらしい。

 しかしですね。こどもにやさしいかというとどうかな。バスにのれば、じゃまっていわれるし、町におむつを替えるところはほぼ、ないそうだ。保育園はたらない。半分以上が保育ママが手伝っている。その質はといえば。働くのが当たり前だから、親子の関係もうすい。親族で子育てを助け合うことが薄れているので、夫婦の負担が重い。それで関係が破綻ってめずらしくないらしい。婚姻関係がゆるくなっていて、パートナーが変わるなんていうことも当たり前で、こどもにはきつい。自分は自分、ひとはひとの個人主義がわるく働いていることも多いためだ。子供を持たないからっていわれないけど、めんどくさいから子供に冷たいっていうのもかんたんなのだ。

 まあ、カリンさんは、都内の恵まれた地区で子育てしているので、だいぶ、日本では得はしていると思うが。たくさんの子供が生まれているが、格差があたりまえで、年に15万人が16歳までの義務教育を中学中退で放棄するってめまいがする。そういうことをふせぐために公教育がすすんだろうに。そういった社会不安は、敏感なひとにはたまらないだろうな。恵まれた地域はとてもせまいようだ。はずれると、子供のいじめとか、きつそうだ。もちろん、日本の少子化の原因、同調性の過剰さだが、それがよい部分で反映した犯罪率の低さ、また、ミックスの子供への差別へのひどさにも言及していて、さすが観察力が鋭いって思う。

 さて、なぜ、フランス人は日本の漫画が好きか。そこにはフランスにたりなくて、日本に過剰なものがある。そこがこの本の面白いとこだ。 

フランス人ママ記者、東京で子育てする

フランス人ママ記者、東京で子育てする