表参道にある、ワタリウム美術館に行ってきた。斉藤陽道の写真展を見るためだ。 色々なところで、紹介されていて、興味をもった。そして、経歴を見て、プロレス団体、ドックレグッスに参加とあったので、まだ、がんばってるんだと、嬉しかった。
かつて、ドッグレグッスの本、「無敵のハンデキャップ」を読んだ。北島行徳という人が、 障害者たちと、プロレス団体を立ち上げて、奮闘する話だ。 普通のおっちゃんである、障害者たちの、俺たちを見ろの自己表現と、自立のための金儲け。噂に聞いた、こびとプロレスの人に逢いにいったりと、ぐだぐだと、助けあいながら、興行は続くていく、そんな話だ。パラリンピックへの、批判もあったりして、そうだよな、当事者は、いい人でなくてはいけなくて、大変だよなと感じた。
斉藤陽道さんはろう学校出身の耳の聞こえない人だ。だから、障害者プロレスというわけではなかろう。表現したいという、強い欲求があったんだと思う。それが、この写真という、発見だ。
足がなかったり、女装だったりの、異形の人たちへのまなざし。光へのあくなき探求。心の奥底をのぞかれている気がする。空気の揺れを感じて、おののいてしまった。
3月まで展示しているようです。興味があったどうぞ。
ワタリウム美術館のホームページ