小津安二郎 晩春 変化へのおそれ

この前、本棚を整理していたら、小津安二郎の「晩春」が出て来て、ああ、この映画は私には、胸にささるんだなあと改めて思った。「晩春」は、1949年に鎌倉を舞台にした、原節子をはじめて主演すえた映画だ。彼の映画は、結婚する女の話を何度も繰り返している。その代表作だ。ああ、辛いなっと思ったのは、私も30前…