じゃんぽーる西さんのエッセイ漫画は何となく読んでいた。フランス体験記、そして国際結婚、いっぱい書かれているけど、面白いネタだからかな。でも、読み続けられたのは奥さんになったカレンさんが面白いのからかな。それで彼女のエッセイを読んでみた。いや、ちゃんとしたジャーナリストだな。日本とフランスのいい部分と悪い部分も適格にえがかれていて、ふむふむってなったんですね。ブログにも感想を書きました。
そして、カレンさんについてもって知りたいと思った。そして、出たのがこの漫画だ。
じゃんぽーる西さんが実力で読者を引っ張ってきたことが実感される面白さだった。もちろん、直観力がするどいカレンさんという人の面白さもあるけど、一人の個性的な理系女性の道行を通してえがかれた、日本とフランスでの90年代のからの社会の世相と変化もわかる総合的な漫画だと思う。
最初、彼女は育児教育番組の音響関係の仕事のバカンスで日本に来て、秋葉の電気街にはまったらしい。そして、日本にいたいがため工学系の技術の記事をかくジャーナリストになったそうだ。
ワイドショーでにこやかに笑っているおじさんとしか思っていなかった夏野剛ってえらかったんですね。この本によると、彼のiモードの開発から今のスマホのインターネット化は始まったらしい。すみません。パソコンに強い人が多いはてなの人なんかには当たり前の話なんだろうな。彼女の一番印象に残る工学的なしごとは彼へのインタビューらしい。
そして、その隣にあるとかんじた日本漫画の歴史の本を書き、夫と出会った。秋葉が漫画やアニメの町になった。そのあたりの感じはわかるんだけど、フランスのマンガ家メビウスのインタビューが冒頭にのったカレンさんの本読むとよくわかるのかな。いつか読んでみたいです。
そして、今は社会問題も扱う人となったらしい。フクシマでしたっけ、日本は汚染されていると強調された記事が広まることとも戦ってくれたみたいです。
日本のほんとにいいとこってなんかな。どういうとこを生かすべきかなっていうヒントにもなるマンガで、壮大なのろけまんがでもあるな。