oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

映画「ボヘミアンラブソディ」クィーンをめぐる思いのあれこれ

 

 

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 クィーンの「ボヘミアン・ラブソディ」が大ヒットしている。いい映画だし、あれこれ言っても、たいしたファンでない私が語ったところでなんてことない。映画、面白かったって済まそうかっと思ったけど、NHKの「SONGS」で古田新太が語っているのを見て、そうだよなって色々思い出した。

 まず、フレディは気持ち悪かった。そして、みんなこっそりと聞いていたっていうのはあるよなあと思った。好きな楽曲として「フラッシュ・ゴードン」のテーマを上げていたが、面白いけど、いいとは思わない。だいたい、番組はSNSでももっと楽曲ながせ、たいしたマニアじゃないやつの語りはいらんと評判悪かった。たしかに、大泉洋はどうかと思ったけど、言葉足らずの番組だけど、そんなに的は外れたなかったと思う。

 古田新太は若き日、劇団新感線の看板俳優、そのけれん味のあるお芝居はフレディの世界に通づる。私もいいなと思って、劇場映像化された「髑髏城の七人」見ました。滝田洋二郎の「阿修羅城の瞳」も。映画としては評判わるかったけど、市川染五郎宮沢りえの演技はよかったよ。とくに宮沢りえには驚いた。だから、えこひいきもあるかもだけど、クィーンのけれんみのあるわかりやすい励まし、その後ろめたい猥雑さは、彼らに近しくて、とても懐かしい芸能のはだざわりだ。

 今、クィーンは野球場やら、CMなどで当たり前のようにながされ、みんなを励ましているけど、フレディがどんな人で、どんな仲間と、どんな思いで音楽を作っていったか知れない人がほとんどになった。それを語りつくしたのが今回の映画だと思う。 音楽は何よりも雄弁に語りかけているけれど、残ったブライアンやジョンの気持ち、そして、クィーンを聞いてきた人々の思いが、名作まで高めたと思う。

 私はいいかげんなファンだ。だから、映画まではなっと思っていたのだが、先日、映画「カメラを止めるな」を見に行ったとき、隣に一人できてた60代ぐらいの女性に、予告編を「ねえ、クィーンだよね」うれしそうに語りかけられた。そういったことを古い友人に言うと、あんたファンだよって、どうやら、クィーンのカセットを渡したらしい。そんな思いを胸に映画をみた。

 映画の中のフレディの人生は初めて知ったことばかりだ。彼に若い日を共に過ごした女性がいたことも始めて知った。彼がどんな思いを彼女に抱いていたか、そして、彼女は。その切なさを見ててつらかった。そして、彼のセクシャリティについての思いも。あの頃、フレディのでたらめな生活とエイズ感染について、なんだろう、すべてのファンにささげちゃってんだなとまじめすぎるって変な感想を持ったけど、私も知らないなりにわかってたんだなあと思う。彼女を演じた女優さんのインタビューによると、理由はわからないけど、監督のブライアン・シンガーは、彼女のパートを取る前に離脱してたらしい。けど、よく表現できたなあと思う。それだけ、みんなのフレディへの思いが強かったのだろう。

 そういえば、クィーンを紹介してくれたひとに、クィーン、聞いているのって聞いたとき、ロックみたいな下品な音楽は聴かないんだっていわれた。今は上品になってオペラを聞いてると。フレディはオペラが大好きだったみたいだったので、ずれてはいないんだけど。音楽に貴賤はあるのかなって不思議に思った。その人はどんどん忙しくなって、音楽は今ほとんど聞かないらしい。クィーンはそういう心を閉ざしているひとに、何かしらの気づきをあたえる音楽かもしれんね。そういった音楽をずっと大切に抱いている人たちをすごく尊敬する。すごく勇気がいることかもしれない。みんな思い出して、自分をさらけだして、そんな彼らからのメッセージをフレディを見ている人々の映像から感じた。映画はライブエイドに立ち向かうフレディをかこむ猫たち、ライブエイドの映像をみる猫たちが出てくる。生きとし生けるもの祝福だ。フレディの人生は苦難に満ちたものだけど、素晴らしい愛を分かち合った人生でもあったんだなあと思った。

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