oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと思っています

デビット・リンチの謎

 

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 池袋の文芸座で上演権がそろそろ切れるというデビット・リンチの特集がやっていたので行ってきた。放映時、映画館で見たのはその当時愛読していた「デューン 砂の惑星」ぐらいなのだ。その後、見たのは高倉健が絶賛していた「ストレイト・ストーリー」。なぜ、彼がって不思議で、素直できれいな映画だった。あれ、思ったより、共感できるって思った。

 ツインピークスは放映時テレビで、ビデオで、がっつり見ました。しかし、あれ、地上波だったのだなあ。信じられん。でも、最終巻は怖くて見れなかった。

 その後、怖いのも見ないと、初めてみたのが「マルホランド・ドライブ」、すごく前向きになった。謎だった。あんなひどい話なのに、ロスやハリウッドに行きたくなった。「ラ・ラ・ランド」でロスの夜景をみたとき、涙が出た。

 そうだ、「インランド・インパイア」映画館で見ました。女性賛歌として悪くないと思いました。ストーリーはさっぱりわからなかったけど。裕木奈江が出てたのかあとで知った。その後、彼のホームページを眺めたりしていた。英語がさっぱりなんで、珈琲は買えんかったけど。「ツイン・ピークス ratuin」もチェリーパイ作った。こういうとき、生き続けてよかったなあと思う。幅が広がったというか。楽しい。

 今回、「ロスト・ハイウェイ」と「マルホランド・ドライブ」を見た。まんなかにある「ストレイト・ストーリー」を見たので絶頂期の三部作見たことになるのかな。

ロスト・ハイウェイ」、なんで主役がビル・プルマンなんだと思った。下品なところがあるカイル・マクラクランだとわかるけど、珍しくハリウッドで私生活シッカリしてそうがにじみでてくる俳優さんなのに。

 最初は彼の和柄の部屋着いいなあ。おうち素敵だなあ、音楽かっこいいなあというところに目が行った。池袋文芸座の音響はすばらしいですな。しかし、あっという転換があって、なぜ彼が主役か、じわじわ、わかった。ロザンナ・アークエット、女優魂、炸裂ですな。前半はちょっと退屈だったけど、あの疾走感はたまらなかったです。

 どうしても大画面で見たくて、「マルホランド・ドライヴ」も。あんなに好きな映画なのにところどころ忘れてる。前半の怖くてロマンチックなところは覚えているけど、後半は純粋に見えたキーパーソンの監督が、あんなにやなやつだったのかという驚きと、劇場の場面ぐらいで、主人公のひどくすさんだ姿は覚えてなかった。まさに、記憶は改変される。つらくて、見てられなかったらしい。美しいロスの夜景がけっこうたっぷりとあるな。そして、女盛りの女優さんたちの美しさ。今回もすかっとした。なぜなんじゃろね。不幸、ひどい、てんこ盛りなのに。

 今回、これから、「エレフォント・マン」「デビット・リンチ アートライフ」も放映されるらしいです。後者は、本物の古くからのリンチと寄り添った方に見てほしい。彼が本来、現代アートの作家さんとして原点にもどっていること、そして、映画引退は本気かなと思われることがわかるドキュメンタリーです。さびしいけれど、時代は移っていく。

 

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