oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと思っています

赤毛の美女とホームズ

 シャーロックの長編では、「パスカビル家の犬」が好きだ。イギリスの湖水地方の不気味で美しい風景の描写と魔犬の伝説、そして、そっけなくて、理性的なホームズの推理、たまりませぬ。

 同じ、湖水地方を舞台にした「赤毛のレッドメイン家」は、サイコパスの美女に翻弄されるあわれな探偵の恋心をえがいて、忘れえぬ小説だ。江戸川乱歩が大好きな小説だったそうだけど、人生の不条理を教えてくれた本だ。湖での虹ます釣りの美しい描写も印象的で、その舞台にいつか行ってみたかったけど、今は観光地になって、俗っぽいらしい。でも、現実がそういうものだからこそ、空想しながら、本を片手に心の旅することは楽しいと思う。

 ところで、エディ・レッドメインって、この小説となんか関係あるのかなあ。売れっ子になるまえから、名前を覚えられたからいいけど。平凡な名字なんだろうか、気になる。

 

赤毛のレッドメーン家

赤毛のレッドメーン家

 

ほぼ絶版になってたみたいです。でも、いい小説だと思う。 

 

闇からの声 (創元推理文庫)

闇からの声 (創元推理文庫)

 

 代表作らしい

 

  これは、萩尾望都の「ポーの一族」と関係ありそう。パタリロの「誰が殺したクックロビン」は萩尾漫画の「小鳥の巣」のパロディ。