oohaman5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

これからどこへ「ラブ&ピース」

 七月一日は、映画の日&レディスデーということで、園子温の「ラブ&ピース」見てきました。長谷川博巳が出てた「地獄でなぜ悪い」がなんか好きだったのと、なぜか雇われ仕事をどんどんする園子温の危なっかしさにひかれて行ってきました。

 園子温の代表作は「さびしい熱帯魚」と「ヒミズ」なんでしょうけど、私は見ていません。だから、ファンかといわれてもどうかなあと思いますが、「愛のむきだし」はDVDでみました。というか、私も思い込みの激しい親に育てられ、なんだかわからない中高生活を送っていたので、切実でした。社会の急激な変化による蛸壺化ですかね。それぞれにゆがんだ認識の中でモラル少しづつゆらいでいるのが今でしょう。そして、映画のなかでそれから続く、ドンキーホーテの品揃えのように、台所洗剤の横に下着を置いて買わせるような、特に若者をそこなう、今の現実が描かれているのも怖かったです。そんな混沌からぬけだせない私たちの表現者のひとりとして、彼に興味があります。

 混沌を抜け出すため、ビックになって、あれもこれもやりたいっていう妄想の脚本を今、現実にしたのがこの映画です。映画の中でガメラをパクったと思われる亀の特撮映像、そして、オタクの女神さまのひとり、しょこたんが主役の人形アニメ、亀はピカチュウの人でやりたいほうだいです。長谷川博巳がビックなスターになる話なんですが、どこまで行ってもかっこよくないのが、この映画のミソでしょう。この映画の中の長谷川博巳はどんなにたくみに演じても幼稚なおっさんが見えます。彼はそこそこの美男として、二十代で売れて消費されなかった。舞台演劇って、とんでもない話を演じる自由度が高いので、演技する快感があり、それは子供のごっこ遊びの延長のような気がします。シュクスピアとか演じるイギリスの俳優さんに多いタイプかな。その長谷川博巳が演じることで、園子温のかつての妄想の底にあるもの、成功した自分に対するまわりの思い込みによる傷が、客観性に見えるのがこの映画の面白いところです。主人公が、ほんとは切実にほしかったものが何か、ずしんときますね。園子温の映画、がちゃがちゃんなんですけど、味があります。

 

 

ラブ&ピース

ラブ&ピース

 

 

love-peace.asmik-ace.co.jp

 

oohaman5656.hatenablog.com