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oohaman5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

台風のあと

 台風のあと、本当に暑くなってたまらない。と、書いて、去年も一昨年もこんな日があったのだと思った。人間は忘れるから、常に新鮮にいられるのだ。そんなふらふらの午後、杉浦日向子原作で、クレヨンしんちゃんシリーズでお世話になった原恵一監督の新作「百日紅」を見に行きました。公式サイトで原作者の杉浦日向子さんが子犬を抱いたセミヌードで紹介されていて、作り手の彼女への思いが、だだもれでいいなあと思いました。かっこいい女性だったですね。彼女は難病をわずらって、はやくに亡くなったんだけど、その死の匂いがする「百日紅」の映画化であります。江戸のけしきがアニメならではの細密さで描かれていて、主人公の北斎の娘おえいの絵のようでした。特に吉原のパートは代表作の舞台なのでか、力を入れて描かれていました。吉原の昼から夜、そして夜明け、スケール感があるうつりかわりが美しい。前作の実写映画、木下恵介監督の人生がモデルの「はじまりの道」もみたけど、演技をひきだして、その人らしくみせるということが、成果がとしていかされていて、松重豊北斎が包容力を感じてよかった。アニメの演技って、じぶんと姿形がちがう人を演じるのが醍醐味だとおもうけど、固太りの大男な感じがちゃんとした。主人公おえいは杏ちゃんの男まさりでキリッとしたところが引き出されていて、なかなかにすかっとする。百日紅の花がちりばめられていて、ああ夏がちかいんだなあと思わせる映画でありました。

sarusuberi-movie.com

 

 かえりに中森明夫の新書「さびしさの力」を読み始めた。立ち読みしたら、ホッファ、ツバイクってあったので、手に取ってみた。そういえば中にあった、ウオルト・ディズニーを描いた「ディズニーの贈り物」も見に行った。さびしい男って、今の流行りなんですかね。否、この中に書かれているように、人の内面とつながりを求めすぎる今の世の中へのアンサーでありました。中森明夫のじぶん語りがあったりして、本人のために書かれた本だ。そういったところは、とりとめないけれど、恥ずかしいことを書いてみようとした、今読ませる本だった。確かに読んでいる人を恥ずかしくさせる本でありました。今年の夏も生き抜かなければと感じさせる連休あけでありました。

 

oohaman5656.hatenablog.com