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oohaman5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

ぼんやり見て面白かった映画 山口淑子主演「東京の休日」

今週のお題「ふつうに良かった映画」

 私の子どものころは、山口淑子は、ワイドショーの威厳のある司会のおばさんでした。なんで、出てる人が、彼女に敬語を使うんだろうと思ってた。その後、歴史的な背景を見て、なるほどと思った。ほとんど、彼女の自伝をドラマ化して沢口靖子が主演した「さよなら李香蘭」で得た知識ですが。あのドラマは、役があってて、沢口靖子の代表作でもあると思っている。あの当時の満州映画関係者もまだ生きていて、実感のあるドラマだった。女スパイ川島芳子を山田邦子が演じていて、嘘が無いなあと思った。ああいう境遇の人ってあんな感じだろうなと感じた。玉置浩二の主題歌が大好きなのもある。あの歌は彼女の感情の機微を歌い上げていて素晴らしいと思う。「日本映画チャンネル」で先頃亡くなった山口淑子の特集で再放送されていたので、その流れでこの映画を見てしまった。

 これは、山口淑子の引退映画で、原節子が企画したものらしい。アメリカに渡った女性が日本に帰国して、ファッションショーをするというストーリーだ。中国における彼女の境遇、アメリカに渡り、イサム・ノグチの妻だったことなど、当時のファンの人には分かるように作られている。そして、彼女に捧げるように、当時の大スターが、総出演していて、彼らの芸、人気、立ち位置が分かる映画だった。だから、最後まで飽きずに見てしまった。ラブストーリーとしては、彼女が子どものとき憧れていた男性を三船敏郎が演じ、それをかたった年下の男性と恋愛をするが、時が止まっていた彼女は気がつかなかったという話で、これは面白かった。アイドルだった李香蘭に対する、当時の年下の男性の感情、そして、山口淑子の娘のままでとまっている感じがでている。よく、このセルフパロディ的なストーリーを演じたなあと思う。プロですな。私が、古い映画で見てしまうのは、普遍的なテーマまで、踏み込んだ映画もだが、当時の風俗や感情がきちんと描かれている映画だ。それは、歴史的な興味からだ。それこそが、映像の力だと思うからだ。

 

 

李香蘭と原節子 (岩波現代文庫)

李香蘭と原節子 (岩波現代文庫)

 

 

 

さよなら李香蘭 [VHS]

さよなら李香蘭 [VHS]

 

  

 

その映画をみるのは、なぜか。 - oohaman5656's blog