oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと思っています

甲子園の隅っこ

 小学生の頃、甲子園の高校野球を連れて行ってもらっていた時期がある。必ず、外野席の上のほうであった。ただだったこともあるが、遠くから俯瞰する景色が好きだったからだと思う。海からの浜風が吹いて、涼しかった。運動音痴だったので、体が自由に、躍動する人に対する憧れがあったかもしれない。空が青いなあ。ブロック塀でがっしり固められた家に住んでいたので、ほっとした。

 人を遠くから見る人が、私以外に結構いると知ったのは、大人になってからだ。運動会の自分の子どものビデオを遠くから撮っている人がいて、気がついた。ビデオを撮っている人は、自分の子どもしか撮らない人が多いからだ。私もそういったタイプだと思う。彼女に聞いてみると、あとで、子どもの動きだけでなく、行事全体が見たいんだと言っていた。子どもの仕草や、成果より、全体の中での子どもが、気になる人なんだと思った。

 近所の普段付き合いのない、おばあさんに突然お茶を招待されたことがある。話を聞くと、あなたを見ていて、私に似ていると思ってね。そういわれた。おばあさんは、子どもの頃、親に、体が弱いから、川遊びをしている子どもに決して混じってはならないと言われたそうである。そうしていると、洋服の番をしている係にされたそうだ。おばあさんは、お茶のセットのコレクションをしていて、見せてくれた。あまりの数にギョッとしたけれど、綺麗に飾ってあって、ほっとした。用も無いのに、上がり込むのは、なんだかいやで、それ以来行っていない。

 ヤンキースの野球で、デレク・ジーターを見ていて、もし、野球選手になれるなら、彼になりたいと思った。守備のかなめにいて、多くの素晴らしい野球選手と仕事ができ、その立場にいつづけることができるのは、なんと、うらやましいことか。それを、息子にいったら、普通、お嫁さんになりたいって、思うんじゃないと言われて、びっくりした。そういう発想は、なかった。田中将大と結婚した、里田まいの生き方は、いいなあと思うけれど。

 なんか、とりとめのないことを書いてしまった。