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oohaman5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

最近読んだ本 人にきちんと知らせることの大切さ

読書 日々の思い

 

なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)

なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)

 

 「なぜ時代劇は滅びるのか」春日太一

 この本でも取り上げられている、「雲霧仁左衛門」が、古い脚本で、NHKで放映されたとき、脚本家の大石静が、たまたま、番宣で、朝イチに出ていて、この本を書いた脚本家に、師事してたので、大河ドラマが、やっとこさ、書けたと言っていたことを、改めて、思い出した。過去、山田太一や、倉本聰といった人でも、大河は、たいして成功していない。専門で書かないと表現しきれないことが、多いからだ。

 まず、色々な例を挙げて検証されると、時代劇には、膨大な歴史的な知識と、古い芸事への見識が、必要なんだなあと、改めて思った。そして、それを使いこなせて、その人ならではの、個性のある作品を作るのは、かんたんでは、無いらしい。それには、スタッフが、先人の経験を学ぶことと、何度も失敗を繰り返して、経験を積む事なのだと、著者は書いている。私が感じるに、それは、とても、時間と手間がいることだ。今の目先の利益を求める時代では、たいへんだなあと思った。

 そして、アメリカで、西部劇が無くなったように、江戸時代が遠くなった今、昔の形の時代劇は、確かになくなるかもしれないなあと思う。しかし、歴史劇の人気は、無くなる事はない。なぜなら、人は、過去から学ぶ事が好きだし、純粋にファンタジーの舞台としての過去が好きだからだ。そのためには、それを再現するための、訓練された演技、経験値の高い人の書いた脚本、時代劇の作り方を読みこなせる監督が、必要なのだ。そういった今の時代劇の現状をきちんと客観的に知らせたこの本は、偉いなあと思う。

 面白い大人の時代劇が、見たいな。私は、山中貞雄の「人情紙風船」のようなものが見たい。

 

知ろうとすること。 (新潮文庫)

知ろうとすること。 (新潮文庫)

 

  福島の原発汚染についての計測の数値をきちんと分析する事で、福島の現状を知らせている早野龍五さんと糸井重里さんのとの対談本。この本の科学的な経験をふまえた冷静な報告は、本当に、心強い。対談形式で、わかりやすいです。知識が、止まっていることは、危険なことだということは、耳に痛いです。