oohaman5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

お盆だから、初めてのドーナツとコーヒー体験

 

 私が、はじめて、ミスタードーナツを食べ、コーヒーを飲んだのは、大阪市内の福島の駅前であった。中学受験の模擬試験の帰り道で、寒い寒い、12月だったように思う。それは、福島駅の近くにある、とある私立校を借りて行われた。寒い日だf:id:oohaman5656:20100325115612j:plainった。それに、帰りは真っ暗になっていた。ただ、普段、めったに、外出しない、出不精の母が、いっしょだった。その、母が、そのころ、出店しだしたミスタードーナツに、連れて行ってくれたのだ。嬉しかった。

 出来立てのドーナツが食べれるのって、当時、めずらしかった。手作りののドーナツは、甘くておいしいけれど、胃腸の弱い、私が食べると、胸焼けした。美味しいのにだ。

 だから、さらったした、油で揚げるドーナツは、胸焼けせず、とても、美味しかった。シナモンのお砂糖の風味も新鮮だ。ただ、初めて、飲んだ、マグカップに入ったコーヒーは、苦くて、にがくて、砂糖を何杯も何杯も入れて、やっと、飲めた。

 それでも、こんな暮れの寒い夜、母といっしょにドーナツが、食べれるのが、うれしかった。結局、母の応援があったのに、私は、受験に失敗した。私が、ドーナツが、大好きなのは、この初体験の思い出の、甘さと、ほろ苦さが、愛しいからだ。

 数年前、私の父が、この福島駅付近で、生まれて、幼い頃、暮らしていた事を知った。一家が、福島を離れ、淀川の向こう岸に住んだのは、幼い妹を亡くした事が、きっかけであったらしい。そして、それで、福島であった、第二次大戦の大空襲を逃れて、一家が、欠ける事無く、助かったのだ。お盆になると、兄弟は、亡くした妹のことを、思い出していたようである。そんな、駅前での、母との思い出が、ますます、愛おしい。

 いつも、お菓子というものは、子どもと供にあるものなのだ。そして、大人になると、その甘さは、苦い憂さをまぎわらせて、ほっとひと一息させてくれる。もうすぐ、関西は、地蔵盆の日だ。お地蔵さんを巡って、盆踊りが踊られ、子供たちに、お菓子が配られる日なのである。そんな、暑い日々に、思い出す、冬の思い出。あと、少しで、夏も終わりだ。