oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

最近読んだ本 昔の日本について考えてみる

暑いですね。夏の盛りです。でも、ツクツクボウシが、鳴き出したようなので、夏は、 あと少しです。さて、この夏、読んだ本です。 

 

「サンカの民と被差別の世界ーー隠された日本 中国・関東」


 近藤ようこさんの「五色の舟」を読んで、家舟というものが、よく、わからなかったので、読んでみたものです。なんとなく知っていて、ちゃんと知らなかった世界の話で、 興味深かったです。

 五木寛之さんが、小説「風の王国」と「蓮如」を描くにあたって、資料を集め、学んだ過程の思いを執筆したものです。びっくりするほどの、参考資料があとがきに載っていて、小説世界を作るというのは、なまなかではないことと、感じました。資料集めに、 黒岩比佐子さんが、協力しています。黒岩さんの本、この前、読んだばかりだったので、ちょっと、うれしかったです。

 家舟の由来、サンカの由来が、明確に描かれています。そこには、飢饉などの貧困の問題と、生活様式の違いによる価値観での、差別があったようです。しかし、その生き方は、人がどう生き抜くか、人はどう偏見と闘うか、参考になります。ふたつの小説は、未見ですが、どのように、これらの歴史を武器に、物語世界を作っているのか、いつか、読んでみたいと感じました。このシリーズは、全4巻、発刊されるようです。

 

「林ことみの刺し子ノート」 

林ことみの刺し子ノート (単行本)

林ことみの刺し子ノート (単行本)

 

 



 「暮らしの手帳」に、手芸教室という、連載をもっておられる、林ことみさんが、主に東北で発展した、刺し子について、書かれた入門書です。まず、林さんの刺し子コレクションの紹介があり、次に、刺し子の意味と歴史、そして、地域ごとの作品の特徴が、語られます。また、北欧での、刺し子の講習を通じての、手仕事の共通性と、日本ならではの特徴が、紹介しています。それらの話をふまえてなので、基礎のステッチや、簡単な作品を、やってみようと、好奇心が、かき立てられるのです。刺し子の作品や深い歴史を知りたい人には、物足りないかもしれませんが、入門編としては、よくまとめられていると思います。林さんの本には、SNSで知り合った方に紹介していただいた手編み靴下研究所 (ニットマニアックス)も、あります。私は初めて、この本で、靴下の編み方の仕組みが納得できました。そして、オリジナルの作り方も、わかりました。また、かかと、つま先を別糸にすると、そこだけ補修出来るところまで、書かれていて、ほんと、ためになりました。又、別の機会に、この本をはじめ、本としての、実用書について、書きたいです。

 

 

犬の伊勢参り (平凡社新書)

犬の伊勢参り (平凡社新書)

 

 「犬の伊勢参り

 前ページでも、紹介したのですが、改めて、書かせてください。

 それは、里犬という、存在についてです。村や、町内と共存している犬のことをこういったようです。 彼らは、村に、他からはいってくる、動物や犯罪者から守る存在として、群れで、人間と一緒に過ごしていました。そして、それを世話したのは、村の子供たちだったようです。 伊勢まで、一二泊で行ける、京都、滋賀あたりの子どもたちのおかげ参りの参拝に、犬がついて行ったのが、伊勢参りの犬の始まりだそうです。

 この本は、そんな、古い形の、人間の生活に迫っています。動物好きの著者が、本業の合間に、文献にあたり、何年もかけて求めたものは、犬と人間が出会った頃の記憶の痕跡であることは、感動的でした。夏ですが、結構、暑い本を読んでおります。