今週のお題「雨あめ降れふれ」
私が住んでいるところは、標高が高いので、この時期は、雨が降っても、過ごしやすい。さすがに、6月も終わりになると、暑くてたまらなくなるけれど、今は体が楽だ。多分、慣れない暑さで緊張していた体がほぐれるのであろう。雨音を、聞いていると、なんだか、現実が遠のいて、ぼんやりしてくる。
そして、かつて見た、ドラマの雨のシーンを思い出したりする。団次郎の長髪や、ベルボトムのジーンズ姿。赤い傘。そして、岸田森。高度成長期で、イケイケどんどんなはずだが、覚えているのは、雨の日の薄暗さだ。きっと、晴れた日の反動だと思う。
そして、家族で、ハイキングに行った、京都北山の杉木立に降る大雨だ。緑の中で 雨にずぶぬれになって、歩いて行くと、通り雨がやみ、野いちごがいっぱいの沢に出て、やがて、人里が見えて、日が射してくる。あの、体と自然が一体化した感覚。冷たさと、熱の変化が心地よかった。雨の中って、悪くない。