才能が大事か、努力が大事か、それが、問題だ。ハムレットではないけれど、どっちも大切なのは、わかっている。では、どうしたらいいんだ。漫画家になりたかった東村アキコが出会った師匠。そして、仲間っていう、話です。
漫画って、一作だけで終わってしまう人って多いんですね。消費されるというのか。まあ、尾崎豊とかでも、そうでしょうけど、才能というだけでは、続けることはできないのです。これは、わかる。昔、坂東玉三郎が、舞踊を踊るとき、頭で分かっていることを、表現するには、体に覚えさせるために練習が必要だといってたけれど、この、練習っていうのは、厄介です。
それを、見守ってくれる人がなければ、人は、がんばれないです。しかし、求めないとそういう人は、現れない。そして、そういう人は厄介なのです。今、若い人にそういう関わり方をする人も減ったと思う。そんな、若者と取り巻く大人への思いが、感じられる漫画でした。
