oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

海街diary

 吉田秋生海街diaryが、「そして、父になる」の是枝裕和監督で、映画化されるらしい。

コミックナタリー - 吉田秋生「海街diary」是枝裕和監督により実写映画化

この三姉妹の生き様を描いた原作を読んだとき、鎌倉という土地で描かれた家族の物語が、とても、リアルでいいなあと思った。

 私の一番好きな映画のひとつは、小津安二郎の鎌倉を舞台に描かれた「麦秋」だ。そして、この漫画が、潜在的にそのような小津映画などの、日本の家族映画に、影響されていて、今の家族というものを描くことを目指しているのを、感じた。だから、いつか、映像化されるべき、作品だと思っていた。

 

麦秋 [DVD]

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 小津作品は、東京から、鎌倉に、移り住んだ人たちの物語だ。麦秋がそうであるように、いつか、移動していく。しかし、この作品は、鎌倉を地元として、定めた人々の物語だ。

 鎌倉は、実は交通的にとても不便なところだ。漫画のなかで、東北に行くのに、朝イチでなくては、東京で一泊しないといけないことが、描かれている。そして、主人公たちのひとりは、隣町の藤沢市に勤めていたりする。今みたいな、忙しい時代は、東京に、お勤めなんて、自由業の人たちだったりするのである。

 鎌倉の人は、周辺部で働き、恋をし、ご飯を食べ、悲しみ、生きている。それは、私の住んでいる神奈川西部でも、そうなんである。たぶん、小津の時代でも、大半の鎌倉市民はそうであったはずだ。そういった、鎌倉が、初めて描かれた作品なので、楽しみだ。

 そして、もうひとつは、血族関係だけではない、家族というものの再構築の話だ。三姉妹が、母が違う、もうひとりの妹を引き取り、一緒に生きていく。今、家族の結びつきが、曖昧になった時代のひとつの生き様だと思う。血縁関係だけで、生きていくあやうさ、そして、他者との関わり、この辺りを、是枝監督がどう描いていくか、とても、楽しみだ。

 

 

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

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海街diary コミック 1-5巻 セット (フラワーコミックス)

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