実用書って、面白い。日々、進化している分野だと思う。図書館なんぞで、昔の実用書を、眺めると、ちょっと、びっくりする。説明が、抽象的なのだ。思うに、昔は技術は、人から人に伝えるもので、本は参考だったからだと思う。それが、画期的にわかりやすくなったのは、ここ、30年ほどのことだと、思う。
まず、先日、お亡くなりになられた、小林カツ代さんの本。これは、一人暮らしで、働きながら、生活する人に向けられた本である。料理は生活の一部なので、身構える必要はありませんという、励ましの本である。鳥のもも肉の塩焼きの美味しい焼き方やらの、当たり前だけど、ちょっと、聞きづらいことが、丁寧で、簡潔な文章で書かれていて、楽しい。こういった本は、技術の伝達ということだけでなく、ライフスタイルの提案の本だと思う。疲れて帰ってきたとき、卵かけ、ごはんでいいんです。で、卵の上に、ご飯、それが、より美味しいんです。そういった、感じだ。
ご飯に合う、おかずの本。野菜をいかに、いかすか。高山なおみさんは、農村の出身なので、とても、扱い方にくわしい。また、アジアで現地の料理を学ばれたので、エスニック系の料理も多い。結構シンプルな材料で、単純なので、驚く。そうだよなあ、現地では、毎日、作られているのだから。彼女は、エッセイ「日々ごはん」シリーズもある。
LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。 (ほぼ日ブックス #)
- 作者: 飯島奈美,糸井重里,ほぼ日刊イトイ新聞
- 出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所
- 発売日: 2009/03/12
- メディア: 単行本
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まず、おにぎりの作り方。塩の付け方、握り方から。レシピがとて、細かい。元々、映画のお料理を作ることから、仕事をはじめたので、味を再現することが、できる人だ。喫茶店のナポリタンの再現、すごいです。細かいレシピが、あるので、2度ほど、作って、比べてみると、どこで、バターを入れると、味が変わるか、わかる。初心者むけだけど、日々、ご飯を作っている人が、襟を正す本でもある。頭の中にある喫茶店の味にするには、何が足らないか、そして、自分はどこをはぶいて、自分流にするか。
- 作者: レイ久子,chiblits
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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アメリカ料理とは、しいては、アメリカのライフスタイルとはなにかが分かる本。カルフォルニアのシリコンバレーあたりの、東洋系の人に限定されているけど、立場が、かきっとしていて、わかりやすい。レモンとか、オレンジが多いので、フルーツ系のケーキが多かったりする。マカロニチーズとかの伝統料理、中国系のスーランタン。日々の料理なので、とても、シンプルだ。私はレモンパイは、このレシピで作っています。