oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと思っています

大切にされたもの。両親の古い家

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 一年前、主人の両親が老人ホームにはいったので、この四月から、両親の家に大学生の次男と主人が住んでいる。築50年以上建っている家だ。この五月の連休に行ってきた。

 とても、大切に使われていて、建具も建てられたまま、壁紙もほとんど同じだ。趣味がよく、しかし、作家物でない食器がたくさん置かれている。掃除も行き届いていて、ピカピカだ。芝生の庭も、その新興住宅地で作られた当時に維持されているのは、その家だけらしい。

 80以上になる両親がホームにはいったのは、その家を維持する体力がなくなったためと、ヘルパーさんをいれたくなかったためだ。もちろん、がさつな嫁の私の世話などは、だめだ。まあ、間取りも四人以上住めない構造になっている。

 

 そして、お隣も、かつて、隠居として、家を息子夫婦にゆずって、悠々自適だったらしい。それにならって、健康なうちに移動したのである。あこがれの理想を貫いたのである。立派なものだと思う。

 そして、思いがたくさん入った家が残されたのである。これだけのことをしたのだから、譲ったのだから、主婦として、すぐ入ってくれとの願いが、満たされないので、今、関係は険悪だ。周りも色々、わがままだと、取りざたしているようだ。しかし、こちらにも、色々と事情があるのである。ぼちぼちとしか、進まない。

 たくさんの人を呼ぶため、集められた食器が残されていた。みんなで楽しみたかったのだなあ。たいして、報えられなかったなあと、後悔が残る。それらを使って、料理した。受け入れるのに一年かかったのは、自然だと思うなあ。

 まわりは老人世帯が多い。駅から、少し、遠いのと、年金暮らしのため、業務用のスーパーやら、ドラッグストアーで買い物をしているらしい。田舎で、新鮮な野菜を食べている身としては、切ない。まあ、主人と息子はきちんと、芝生を管理して、よくやっていると思う。さあ、どうしたらいいのか。またしても、人生の課題が示されたのである。