oohaman5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

シュガーマン 奇跡に愛された男

 最近、WOWOWに入っている。ライブやら歌舞伎やら、なかなかのセレクトで、楽しいです。もちろん、映画も充実している。ただ、こんなに簡単に見たいものがみれるというのも、ちょっと困る。多分、見るのに手続きがいることで、ひとつひとつをを大切にしようと、考えてるので。

 で、そんななかで、去年、見ようかどうか迷った一本。あらすじとか紹介されていて、興味があったのだけれど、マニアックな音楽映画はちょっと、疲れるかなあと、思ったのです。で、見てみると、とても、元気になる映画だった。以下、ネタばれなので、お許しください。

 アメリカで全然売れなくて、アパルトヘイトで混乱した、南アフリカで大ヒットしたアルバム、Cold Factとそれを歌ったロドリゲスのお話。聞いてみると、本当にいい曲ばかりで、哲学的な歌詞と、洗練された音で、とてもいいのだ。世の中に対する、真剣な思いにあふれた歌たちなのだ。

 

 このアルバムは、アメリカ人が、持ち込んだ、レコードに感動した誰かが、テープにとって流通したものらしい。そして、ロドリゲスは経歴がわからないので、舞台で自殺したとか、いろんな話が出ていたらしい。で、ある男が、偶然、アメリカ人の女の子から、「シュガーマン、私、この曲好きだったんだ。レコード探したんだけど、アメリカで売ってないのよね。」といわれて、作者を真剣に探し出しだ。そして、ロドリゲスが、今も元気に生きていて、南アフリカで、コンサートにこぎつける。

 

 で、この話で、おもしろいなあと思ったのは、いい曲はどこかで、記憶に残るというシンプルなことだ。きっと、ラジオ局か、なにかで、流れていたのだろう。そして、必要な人に、恩寵のように、伝わるという、ささやかな奇跡だ。

 実は、ありふれたことだと思う。ヒットチャートの隅っこの曲で、思わず口ずさむ 曲が、何年か後、カバーされていたり、知り合いの共通の話題になったりする。そのこと自体が、すごいことだ。こんな、人を動かすことなんである。それを描いたのだと思う。

 そして、このロドリゲスが、歌手としてでだけでなく、普通の人として、働き、子どもを育てた人で、あったのも、感動的だった。生活自体がアートだということを、体現した人だった。その人が、今生きていること、そして、それが報われたこと、その幸福感こそ、この映画の素晴らしさだと思う。

 そんなすごい曲を書いた、ロドリゲスが、なぜ、売れなかったかなんか、どうでもいいことなのだ。

 

 

シュガーマン 奇跡に愛された男 オリジナル・サウンドトラック

シュガーマン 奇跡に愛された男 オリジナル・サウンドトラック

 

 
映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』予告編 - YouTube