また、相変わらず、橋本治です。愛読者の私も、彼の文章のようにねちこいです。芸術新潮に連載されていたものです。イラストレーターから、出発した彼には美術関係の本が多々あります。まるいもの 埴輪 から始まり、日本の美術について、語ったもの。
私は鎌倉末までの第一巻しか読んでませんが、次々と続きます。はっとした、発想があるし、美術が、系統だって、学べるので、楽しいです。かわいい埴輪の表紙も好きです。
内田樹は、対談で、ちらちら読んでいました。居合いの師範で体を中心にした考え、そして、ナチスの時代を生き延びたレヴィロースの哲学、そして、贈与についての考察、興味深かったです。その内田樹が、橋本治に聞く、この本は面白いです。
これから、本格的に内田樹を読みだしました。
ぜひ、いつか、全巻、読みたいと思っているもの
飛鳥時代から、書かれていて、平家滅亡で終わる。日本が形づいた時代、貴族の時代の終わりまで、描かれています。「ひらがな日本美術史」一巻も、この時代の美術をカバーしています。旅先の京都市立図書館で拾い読みをしました。
保元の乱の源為義の死のあたりでは、涙しました。父としての為義の気持ち、手を下した息子義朝の、父と義理の弟たちへの複雑な感情。幼い息子たちの幼いなりの、親への思いと義朝への許し、感情が今でも高ぶります。
とても、密度の濃い本なので、体力要ります。橋本治の本は体力のないときは読めません。格闘してる気分になるので、大変です。最近は、小説などは、さらっと、書かれていて、読みやすくなりました。でも、この情報過多で、情が深いところが橋本治が好きなところです。