oohaman5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

最近読んだ本3

 西洋美術史入門 ちくまプリマー新書 池上英洋

 とてもよくまとめられた入門書。断片的知識でしか、知らなかったので、とても、勉強になった。識字率の低い時代の絵解きとしての絵画の知識はなかったので、そのあたりが、 一番、面白かったかな。参考図書も興味深い。若桑みどりの本、確か、日刊ゲンダイの書評をしていた、山村修の『「狐」の選んだ入門書』にも、紹介されていて、読んでみたいと思った本だ。色々と興味の広がる本だった。

 

 

西洋美術史入門 (ちくまプリマー新書)

西洋美術史入門 (ちくまプリマー新書)

 

 

 つぼやきのテリーヌ  講談社文庫 森博嗣

 この人のウェブサイトの日記は本当に面白かった。工学部の教授でもあったので、理論的でもあり、すごいなあと思った。名著だと思う。その、彼の人生のちえを100のエッセイとしてまとめた書き下ろしの文庫本。

 クローン犬への見解、笑ってしまった。進歩した科学に対して、どう考えるか、サラッと書かれているが、本質をずばっとついてて、冷やっとする。小説は年に2、3冊は私も一緒です。他人の見解を読むのって面白いので、エッセイや実録が中心になっている。映画が好きなのも私はあるかな。

 

 

 

 月日の残像  新潮社 山田太一

 まず、成功したアメリカの俳優が、恐怖におののく話から始まる。

あ、俺は離婚するなあとか。アメリカの成功への負の報酬はすさまじい。で、私が監督にならなかったのは、成功が怖いからと続くエッセイ。

 木下恵介寺山修司といった、天才のそばにいた、彼なりの生き方。平凡ってなんなのだろう。そんなことを考えながら、読んでいた。

 

 山田太一は浅草出身だ。育ったところの世界感もある。それも、興味深い。

 都会の下町の人は上昇することにさほどこだわらない。脇役が楽なのだ。必要とされていることとわきまえている。 ちゃんと、おまんまが食べれて、暖かいお布団があり、良好な人間関係があれば、いいやあと思っているなあと、大阪の下町出身の私は感じていた。まあ、田舎の貧乏と違って、都会は物があふれている。地道なら、たいていなんとかなるからだと思う。

 

 うちは田舎から、大阪に出てきた家だから、立身出世主義だった。維新の負け組だったし。まわりと違和感あったなあ。あんたはバカとつきあって、ふらふらしているといつも、親、怒ってた。実は、そんな、私のようにふらふらした人は多いので、山田太一のドラマは共感できるのだ。

 

 

月日の残像

月日の残像