oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと思っています

「ばらもち」について考えてみた

先日から、私は『ばらもち』につかれている。母が、戦前食べて、そして、ご近所で売ったいたお菓子である。

 調べてみると、「ばらもち」とは、柏餅の原型らしい。サルトリイバラという名前の蔓草に包んで、蒸す餡もちだ。サルトリイバラのなかの品種で、ブクリョウ茯苓というのは、毒消しの漢方薬の原料らしい。そこまででなくても、山にある赤い実を、どうやら、胃薬として、つまむ、あるふれた、薬草のようだ。サンキライともいう。その若葉に包まれて、蒸された、香りがよく、体によい餅だ。

 ばらもちは母の故郷周辺の呼び名で、サンキライ餅、かしわ餅ともいうらしい。

 

 母の故郷では『ばらもち』が、普通に、ご家庭で作られているようだ。。

f:id:oohaman5656:20140210121248j:plainこれが、その画像。

 故郷だけでなく、西日本では特別なものではない。どうやら、江戸は寒いので、サルトリイバラは手に入りにくく、柏を代用したようだ。柏も消毒の作用があるしね。そこまでして、作るのは五月の節句に必要なお菓子だからだ。

 ただし、今は、田舎の和菓子屋や家庭の自家製品として、売られていることが多いから、めったに手に入らない訳だ。

 

 驚いたことに、サルトリイバラは、今、結構、栽培されてもいるらしい。ドライフラワーのクリスマスリースに使う、赤い実はこれのことのようなのだ。そういえば、つる性の赤い実、思い浮かびますね。

ネットを見ると、三宅島に、たくさんあり、販売もしていたらしい。

  苗は山野草として、結構売っているようだ。今、育てて、お餅を作ってみようか。考えてみたりしている。まあ、思い出のままでもいいけれど。

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