oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと思っています

絶唱 山口百恵

 山口百恵は私の子供時代から、古かった。映画は、古い映画のリメイクが多かった。容貌もあったと思う。とても古風な、おひな様のような顔だったからだ。きっと、男の子たちに人気があったと思う。安心できるエロさとして。歌は、宇崎竜童の楽曲の一部以外は興味なかった。そのあとから出てきた、松田聖子とかの新しい音楽が好きだ。

 今見ると、女優として、なかなかいい。古い映画人に、大切にされたのがわかる。映画で見ると、本当に美しいのだ。何か、古い日本を感じさせられるのだ。昔風の方程式にはめても、様になる最後の映画女優だと思う。

 薬師丸ひろ子は違う。アングラな相米監督が似合う。だって、「ションベンライダー」を撮った人に気に入られた人ですよ。

 そのなかで、当時、人気絶頂だから、撮れたのが、「絶唱」だと思う。私が母と見に行った、唯一の映画だ。変な映画だと思う。死者である山口百恵と生きている三浦友和の結婚式のシーンがある。 日活映画の小林旭主演で、映画化されてたようだ。当時、石原裕次郎ファンで、日活映画を見ていた母は、内容を知っていたかもしれない。 

 また、百恵版の監督で、舟木一夫でも映画化されてもいる。舟木一夫もおひな様のような顔である。この話は木挽き歌がモチーフになっているので、歌の力を引き出せる歌手が必要であるので、歌い手の魅力を描けるのである。でも、それだけではない、リメイクしたかったのは、思い入れがあるからだ。とても、素朴な信仰がテーマの話だからと思う。それに戦争が絡んでいるのだ。心の底の何かを揺さぶられる話だったのだろう。

 この映画は、山口百恵の隠れた、名作だと思う。確か、引退作の市川崑の「古都」でも、木こりの娘を演じていた。絣の着物姿が、市川監督や、スタッフに印象があったのだと思う。

 ティムバートンのアニメ映画、「コープスブライド」に似ているなあと思う。今、このテーマだと、ホラーでないと、受けないんじゃないか。一般映画で、できて、それに感動する人がたくさんいたってことが、面白い。

 

 映画の中の村人が、地主宅でわらわらしているのを見ると、母が、戦前のお祭りでの  、 ばらもち作りの話を楽しそうにしていたのを思い出す。山で野バラの葉っぱをとって、作るらしい。母の故郷だけでなく、関西に広くあったものらしい。一度探してあげたら、とても喜んでくれた。今もあるのだろうか。

 

 これはなんか、引っかかる話だ。母がくれた、宿題だと思う。

 

 

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