かぐや姫のものがたり、見てきました。思い起こせば、おおごけした、あの映画、「となりの山田くん」以来ですね。私はいしいひさいちのファンなので、楽しめましたが。
かぐや姫か、と迷いましたが、見てよかった。涙がぼろぼろとこぼれました。一見、文章を絵でなぞってような感じですが、それがとても、いいのです。特に最後の月に帰る場面、絵本でみたとおりではないですか。雲に乗った賑やかな月のお使いはうれしかったな。
お話を、一枚、一枚、ていねいにな自然描写の大和絵風の画面で語る。ありきたりですが、とてもクオリティーが、高いので無意識に語りかけてきます。そして、パラパラ漫画のような、素朴だけど、洗練された、アニメーションの感情の高まりに合わせた、流れの滑らかさ。
それが、言葉にしたくない、お話の本質を理屈なんかで、説明されず、語りかけていく。そんなアニメです。
夕方、映画館を出ると、満月がぽっかり浮かんでいました。
昔、読んだ記憶では、ほぼ、原作どおりです。伝説を語り直したものだと思います。だから、筋は矛盾だらけですが、無意識を動かす話です。