この前、私は沢田研二コンサートに行ってきた。町の市民ホールで、チケットが余ってたようなので行った来たのだ。ラジオで高田文夫さんがファンで楽しかったといっていたのももちろんあった。「時の過ぎ行くまま」で、「TOKIO」も大好きだ。でも、コンサートに行こうとは思ったことはなかった。なんか、ご縁を感じたのだ。
15年ぶりぐらいのコンサート、おばはんひとりで心細いし、、何を着ていったらいいのだろう。その日は昼間30度ぐらいあったので、スーツってわけにはいかないなあ。心配することはなかった。行ってみたら、わかった。来ている人は私に似た人だった。
人にむりやりあわせてもらうぐらいだったら、一人で楽しんじゃえって感じの人たち。なんとなく、普段は遠慮してるけど、カジュアルな60年代風のピンクの花柄シャツをタンスの隅っこから着てきたおやじ。みんな小太りだったり、やつれたりしてる。新しもの好きらしく、任天堂のゲームをしてる人もいた。そして、舞台に立ってる沢田研二自体が私に似たひとだった。
本人もトークで言っていたが、小さいことにくよくよするところ。無駄な正義感。そして、おこりっぽいところ。あとで、息子話すと、え、気がつかなかったの、似た人だと思っていたそうだ。
往年のヒット曲もよかったが、prayというアルバムの新曲はすばらしかった。自分の言葉で歌われていて、心にぐっとせまった。染み通ってくるのだ。音も若い。声にはりがあり、本当に現役だなあと感動した。バンドの若い人たちと支え合っているのもうれしかった。 こうなりたい、こうあってほしいと頑張っている人がいた。
好きだなあ、すてきだなあと、何となく、行ってみるのって大切だ。そこでは私に似た人に逢えるのだ。