楽しくて、たわいもない話だから、こそ、私は「あまちゃん」を見てる。信じられないほど、かわいい能年玲奈ちゃんとあの痛快なテーマ曲を聞くと今日もがんばらなくってはと、思う。
そして、80年代のことや、田舎と都会のことを実はとても、たいへんだったことを音楽を交えて、陽気に語っていくことを楽しんでいる。
夏ばっぱや春子さんのかっこよさや、おろかさ、勉さんのかわいさ、ミズタクの色っぽさ、そして、潮騒ののメモリーを歌うアキちゃん、ユイちゃんはほんとめんこい。
でも、東北を舞台にしている限り、あのことには触れないわけにはいかない。宮城県栗原生まれの宮藤官九郎がいてよかったなあと思う。これから何年も語られるあの地震をなんだか、お泪ちょうだいみたいな話でなく、きっちりと、エンターテイメントで描いてくれて、ありがとう。
この9月2日の月曜日、あの日を、ずっと続く毎日の延長としての災害とそれが起こっても、毎日続く日常として描く。三陸鉄道が毎日がんばって走っていたように。あのトンネルで、大吉さんは希望を探して、光に向かって現実に歩いていく。
朝の通勤時間とお昼御飯の合間の日常はあっていいんだと肯定された気持ちになれた。うれしかった。