oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと思っています

テレビ

日常と非日常と「ツインピークスThe Return」

最近、有料テレビwowwowでデビット・リンチの「 ツインピークスThe Return」にはまっている。私が、前シリーズを見てたのは、ドーナツとコーヒーが出てくることからだった。あの甘さに、記憶のスイッチがはいる。多くのアメリカ人もそうかなあ。私は、アメリ…

「ダウントン・アビー」ただのお気楽貴族ドラマってわけじゃない

ダウントン・アビー、最初、そんなに乗れなかったのですね。でも、シリーズが進むにつれて、そして、最終シーズンにうつるにつれて、テーマがはっきりしてきて、娯楽だけど深いなって、楽しみになりました。このドラマは第一次世界大戦前後のイギリスの貴族…

青春の痛みとカップヌードル

アメリカの大学で問題になっている学生ホームレスのドキュメンタリーを見た。高卒と大卒では、給料も待遇もぜんぜん違う。だから、多くのひとが大学をめざす。しかし、ハーバートとかの名門校だと卒業するまでに二千万ぐらいかかるらしい。まして、世界から…

忘れたことの忘れられないこと 波津彬子「玉藻前」

波津彬子、漫画文庫で「玉藻前」か、ふむふむ面白そう、なんかすごく読みたい、なぜだろう。そこで、はたっと思い浮かんだんですね。それは子供のとき、何度もテレビでみたアニメで、 ヒロインが「玉藻前」というのがあったのですね。悪に染まったヒロインが…

「逃げるは恥だが役にたつ」自意識のもんだい

ドラマ「逃げるが恥だが役にたつ」SNSで評判だったのでぼんやり見だしたのだが、これがびっくりするほど刺さったので、感想を書きたくなりました。ちょっと昔の時代劇やらに新妻ものというは結構ありましたね。かつてのお年寄りはそれに結構萌えたのだ。今の…

ドラマ「夏目漱石の妻」明治の新しい夫婦

長谷川博己と尾野真千子が漱石夫妻を演じる、ドラマ「夏目漱石の妻」を楽しみにしている。ご子孫も遠くなったし、世の中の感じ方も変わったしで、夏目漱石の生い立ちとその精神的苦悩、そして家族へのDV描写までも描かれていて、色々と考えさせられる。池端…

寺山修司がわからない

深夜、テレビをつけると増田セバスチャンと平井堅の対談をやっていた。寺山修司が好きでアートのせかいに入ったと知ってから、気になる存在だ。だから、大体そうだろうなと思いつつも、自伝の「家系図カッター」も読んだ。親と問題があるひとは、総括すべき…

「鬼才 五社英雄の生涯」大衆的って何だろう。

私は五社英雄のファンでないので、いくつかしか見てないけど、そのなかで、「陽暉楼 」が一番好きだと思う。普段テレビであいまいな演技をしていた女優さんたちから、演技を絞りだした華麗な映画だ。特に浅野温子をテレビだけで知ってる人は、びっくりすると…

 父性のひととしての秀吉 真田丸

真田丸の小日向文世演じる秀吉、面白い。前回の「黄昏」は、医事監修のひとも参加して、ボケ老人を事細かに演じていて良かったです。その中で感じていたのは、かつての三成や清正たちにとっては、秀吉夫妻は親同然だったということです。 秀吉は多くの優秀で…

向田邦子で思い出したこと

向田邦子で思い出したので書いてみようと思う。私のなかでテレビが始まったころの三大シナリオライターは山田太一と向田邦子と倉本聰であります。 向田邦子はHNKでやった、「阿修羅のごとく」が好きだった。主題歌のトルコの曲よかったですね。同じ枠の「あ…

みんなたくましいです「ゆとりですがなにか」

「あまちゃん」後、どうかなっていう感じだった宮藤官九郎の「ゆとりですがなにか」が面白い。この前の日曜日は怒涛の展開で楽しゅうございました。かつて日本テレビの十時で放映された山田太一の「ふぞろいの林檎たち」を意識してるのも楽しいなあ。三人の…

歴史だって日常の延長なのだ「真田丸」

真田丸の第18回をみて、主人公の行方不明の姉おまつが家族と再会する場面の間の抜けたセリフを聞いていると、主演の三人、草刈正雄、大泉洋、堺雅人は、コメディの達者な俳優さんだったんだなと思い出した。コメディにすると、大概の悲劇への視線が遠くな…

阿部サダオとカンバーバッチ

阿部サダヲのファンだ。「舞妓はぁ〜ん」に「謝罪の王様」そして、「夢売るふたり」歌って踊れる、演技もうまい。ちっちゃくてちょこまかしていて可愛い。男前ではないが、何よりも色っぽい。「夢売るふたり」での鈴木砂羽との風呂場の濡れ場、西川美和監督…

英国ドラマは演技で勝負

カンバーバッチといえば、「シャーロック」だけれど、あれってちょっと安物のBLみたいで好きではない。イギリスは、「クランフォード」のような中高年の俳優さんがどっちゃり出てるドラマの方が面白い。ジョディ・デンチ演じる老嬢が主人公で、イギリスの古…

小林一三は今っぽい

NHKのドラマ「小林一三」を見た。かつて、彼が住んでいた池田の邸宅跡、逸翁美術館に行った。えらいのはわかったが、茶道具なんかが並んでいるだけでつまんなかった。それが、彼の人間味のある部分まで知ることだできた。 小林一三は、40ぐらいまで小説家…

これぐらい気楽でいいんじゃない「ど根性ガエル」

ど根性ガエルが30代のひろしでドラマ化されると聞いたとき、ダメ男がかわいいでしょっていう、ぬいぐるみが中年になる、しょうもない「TED」の二番煎じかよって思っていたけれど、新井浩文がゴリライモで出るって聞いて、これは本気なんだなあと思った。新…

ほんととうそ  天皇の料理番

「天皇の料理番」、続けて見てます。主人公の妻役である黒木華さん演じる俊子さんが再婚するあたりから、ほんとかなって、思って調べてみました。実は、秋山徳蔵は二度結婚していました。十代の最初ころ、養家に夫婦のかたちではいったけれど、実子が出来て…

山田太一 「時はたちどまらない」

時はたちどまらない、この言葉は、暖かい。どんなつらいことも、傷がなくなることはなくても、薄れていくこと。そして、世の中は、人は、変わっていくこと。よいことばかりではない。それでも、変化を受け入れようと決心すること。 山田太一のドラマは、感情…