oohama5656's blog

日々の思いを言葉に出来るといいなあと、書いています。

退屈はこわい 國分功一郎「暇と退屈の倫理学」

最新作の「中動態の世界 意志と責任の考古学」が評判で、好奇心はあったので、図書館でさがしたら、やはり、読みたかった、前作があったので読んでみました。 面白かったです。もっと、早く、読めばよかった。けっこう、今まで、言語化できなかったことが書…

やっぱり、ブログのまとめです。

一年ぐらい前にスマホに変えました。私はtwitterにブログのリンクを貼っているのですけど、そこで、サイトを開けてみると、はてなブログが集計した、人気5位のランキングがあるのですね。ひとは私のブログの何に興味があるか、面白いので書いてみますね。 ま…

ブログで1年前書いたものを読み直してみる

はてなブログさんから、ときどき、以前のブログを示したメールが送られているのだけど、読み返すのに、いいきっかけになってます。私のブログは、日記みたいなもので、何より、私が読者なんですね。日記なら公開することないけど、誰かにどこかで、共感して…

濃密な人生を濃密に「阿吽」 第六巻

おかざき真里の空海と最澄を描いた「阿・吽」も六巻まで来た。よみはじめたとき、絵は華麗だなと思いつつ、奈良仏教の腐敗を描いたあたり、ほんまかいな、盛ってるな、アクが強いなあと、反発しながら読んでいた。でも、桓武天皇宮廷の描写が正確なのに気付…

映画を評論するって、なんだろう。真面目に考えてみた「映画評論・入門」

このブログで、たまに映画の感想を書いてるが、面白かったとか、ここはも一つとかってことでしかない。でも、自分が生きていた道行で、体験したことを反射させて書いてるので、なにかひとつは自分なりの見方が書けていればいいなあと思っています。なので、…

絵巻ねずみの草子を見に行ってきました。

近藤ようこの漫画に、中世の御伽草子を漫画化したものがいくつかある。その中のかわいいねずみが、「お嫁さんがほしい」とつぶやくことからはじまる、ねずみの草子に、わっと、涙したのだった。調べてみると、原作がサントリー美術館にあるという。で、この…

旅がしたい「芭蕉紀行」

いつか、芭蕉の歌まくらの旅がしたい。そう思ってたところ、嵐山光三郎が芭蕉関連の本をたくさん出しているのを知り、この本を読んでみました。旅案内をしながら、芭蕉の内面に迫った良書。 まず、芭蕉の時代で、失われた道が結構あることがわかって、ために…

モラルと表現「漂流怪人・きだみのる」

直木賞をとった三好京三の「子育てごっこ」という本をご存知だろうか。子供ができない分校の先生夫婦が、放浪の芸術家の晩年の子を引き取って育てる話だ。未就学児で躾のなっていないその子を更正させて、ついには養女にする。映画にもなって、美談として、…

空き家の問題

最近、近所で空き家になっている家が、いくつかに分割されて建売になっている。共稼ぎも多く、収入が下がった若い人は、そういったお家しか買えないのが現実だ。いやなのは、遠くから来ている職人さんが、ほんとにつらそうに工事していることだ。お行儀も悪…

「ダウントン・アビー」ただのお気楽貴族ドラマってわけじゃない

ダウントン・アビー、最初、そんなに乗れなかったのですね。でも、シリーズが進むにつれて、そして、最終シーズンにうつるにつれて、テーマがはっきりしてきて、娯楽だけど深いなって、楽しみになりました。このドラマは第一次世界大戦前後のイギリスの貴族…

歩くこと

いつから、歩くことが好きになったんだろう。田舎の朝の海岸を、母方のおじいさんとフナムシなんかを見ながら散歩した快感だらうか。かつて、朝8時の法隆寺に行った。確か、六年生ぐらい。弟も連れて行ったのだろうか。今だったら親がとめたかもしれないが、…

エロ漫画ってなんだろう 山本直樹「分校の人たち」

NHKBSの漫勉をみていたら、山本直樹の回があって、そこで紹介されていたので、読んでみたけど、これがびっくりです。若い中学生たちのめくるめくセックスを描いた漫画なんですね。第2巻が都の条例にひっかかったらしいけど、その後、ある人物もその行為に参…

私と恋愛

村上春樹の「TVピープル」を読んで、私と恋愛についてつらつら考えた。私はそういえば、恋愛自体を拒絶していた。恋愛したら、ストーカーになるんじゃないかと。恋愛の結果が結婚でないと我慢できない自分がいたからだ。それぐらい、若い時は前時代のモラル…

みみずくは黄昏に飛びたつ 村上春樹インタビューを読む

私は小説のバックグラウンドものはほとんど読まない。でも、「騎士団長殺し」のみみずくが可愛いかったので、この本の装丁にひかれてしまった、読んでみて、主人公と、出てくる謎の人物、免色さんの年齢設定が重要なことは読み取れていたなあとうれしかった…

しばらく、旅にでます。

一ヶ月ほど、ブログお休みします。ネット環境が整ったら更新するかも。とにかく、色々と身辺の変化があります。ではでは。

映画「ライオン」子供ってなんだろうな。

迷子になったインド人のおさない子供がオーストラリア人の養子になってというお話です。 「子供って?」って問いかけの答えが明確な、わかりやすい映画です。 主人公は母子家庭の子なんですが、いいお兄ちゃんもいるしで、幸せでした。しかし、貧しくてつら…

青春の痛みとカップヌードル

アメリカの大学で問題になっている学生ホームレスのドキュメンタリーを見た。高卒と大卒では、給料も待遇もぜんぜん違う。だから、多くのひとが大学をめざす。しかし、ハーバートとかの名門校だと卒業するまでに二千万ぐらいかかるらしい。まして、世界から…

「ムーライト」そうはひとは変わらない

「ムーンライト」は月のひかりで黒人は青くひかるという伝説をモチーフにした、ゲイに生まれついた黒人青年の心のたびを描いた映画です。青を強調した画面がとても綺麗でした。青年は黒人貧民層の性について過剰さを競い合う社会で浮きまくり、いじめられま…

映画に知識は必要か

映画「浮雲」のブログを書いていたとき、森雅之の父の有島武郎について書こうか迷ってしまった。略歴の確認でネットを見て、不意に思い出したからだ。私は、ずっと、かつて読んだ、有島武郎の童話「一房の葡萄」がひっかかっていた。すごくロマンチックだけ…

映画「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人 事件」ざわざわする思い

『牯嶺街クーリンチェ少年殺人事件』予告 めったにないことですけど、台湾の映画、エドワード・ヤン監督の「ヤンヤン 夏の思い出」のレンタル料を滞納してしまって一万円になったということがありました。内容はぼんやりしていて、イッセー尾形が面白かった…

不幸とか幸せとか 成瀬巳喜男「浮雲」

TOHOシネマズに「午後十時の映画祭」という古い映画を紹介する企画があり、成瀬巳喜男の「浮雲」見てきました。「浮雲」はNHKでDVDで録画していても、どうにも見られなかった映画です。男女のドロドロって苦手なんです。しかし、デジタルリマスターなんだし…

村上春樹「騎士団長殺し」読みました

いつもは文庫になってから、読んだりしてたんですが、今回ははやばやと第一部をよんで、急いで第二部を手にいれて読みました。エンターテイメント小説として抜群に面白い。まあ、村上春樹エッセイいわく、まんまとaddictionにかけられたのかもしれませぬ。ち…

世は移りゆく「買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて」  山内マリコ

先日、沖縄に行ってきました。12月ごろから、沈みきっていて、お正月準備もままならない。で、旅行でもいこうかと、格安チケットで予約してガイドブックを読んでみたもの、全然のらないどうしようかとと思っていた前日、この本を読みました。そのなかで那覇…

谷口ジローに再会する「遥かなる町へ」

谷口ジローさん、亡くなりましたね。ほとんど読んだことないし、なにかお悔やみめいたものを書くのもおこがましい。この前、永六輔さんが亡くなったときも思いました。彼の書いた市井のひとの生き様を聞き書きした一冊は、たしかに私の人生のたいせつなもの…

ささやかだけど大切なこと

10日ほど前に、私の「映画館に行こう」というお題のブログが紹介されていて、1年前ほど前の隅っこの記事を、よくぞ紹介してくれたなあと感謝しています。映画を見る若い人たちに、ぜひぜひ感じ取ってもらいたいことだったので、うれしいです。 hatenanews.com…

実感としての戦争「戦争と一人の女」

こどものころ、 戦争体験をかたる人の話を聞いていると、一種の冒険談のようなはなしになって、目が輝やくのって不可思議だった。かの太宰治が疎開先を転々としながらも、一番健康だったのは戦争中だったと吉本隆明の本でよんだ。障害者も仕事が初めて回って…

雨宮まみ「東京を生きる」ことばにできないこと

雨宮まみの「東京を生きる」を読んだ。なんとなく呼ばれて、デビュー作の「女子をこじらせて」もよんだが、そちらはいろんな要素を詰め込んで読みずらかった。その混沌をそのままさし出したのが、こちらの本だ。たった5年ぐらいかな。こんなに簡潔な文章に進…

生身の人間がいる。映画「沈黙」

昨日、映画「沈黙」を見てきた。若いとき、感銘をうけた小説だ。何年か前、修道士を志したマーティン・スコセッシが映画化すると聞き、面白いなあと思ってずっと待っていた。ちなみにスコセッシの映画は「タクシードライバー」と「ギャング・オブ・ニューヨ…

いっしょ過ごした「少年の名はジルベール」

私が中学時代、大好きだった萩尾望都先生が竹宮惠子先生いっしょに共同生活をしていたのを知ったのは、ずっと後になってからだ。一年ぐらい前から 、漫画家をめざして上京し、「風と木の詩」を書かれたいきさつを書いたこの本を読めずにいた。そして、そのこ…

忘れたことの忘れられないこと 波津彬子「玉藻前」

波津彬子、漫画文庫で「玉藻前」か、ふむふむ面白そう、なんかすごく読みたい、なぜだろう。そこで、はたっと思い浮かんだんですね。それは子供のとき、何度もテレビでみたアニメで、 ヒロインが「玉藻前」というのがあったのですね。悪に染まったヒロインが…

「逃げるは恥だが役にたつ」自意識のもんだい

ドラマ「逃げるが恥だが役にたつ」SNSで評判だったのでぼんやり見だしたのだが、これがびっくりするほど刺さったので、感想を書きたくなりました。ちょっと昔の時代劇やらに新妻ものというは結構ありましたね。かつてのお年寄りはそれに結構萌えたのだ。今の…

善意こそがひとをそこなう「みんな彗星をみていた」

遠藤周作の「沈黙」は私の好きな小説のひとつだけれど、いまいち背景がわからなかった。そういった悶々に答えてくれたのが、星野博美さんのノンフィクション「みんな彗星を見ていた」だ。このなかで星野さんがカトリックの世界への宣教は最古のグローバル企…

 映画「この世界の片隅に」ものがたることの意味

こうの史代さんを知ったのは、評判の良かった「夕凪の街 桜の国」を立ち読みしたからだ。本屋さんで涙が止まらなくなって、連れて帰りました。私は滅多に涙が出ないので、びっくりした。原爆のはなしで泣いたのではない。特別なはなしではなく、私にもあった…

アン・ブロンテ「アグネス・グレイ」とオースティン

編者の桜庭一樹さんのtwitterに惹かれて、ブロンテ姉妹の末っ子のアン・ブロンテの「アグネス・グレイ」を読んでみた。アンも小説を書いていたのは知っていたが、きちんと紹介されたのは、初めてなんじゃないだろうか。巻末の作品外題でも指摘されているが、…

日曜日 雑感

日曜日の朝、やっとこさ、まとまった時間ができ、貴重の秋の晴れ間を歩きたいので、銀座のヒグチヨウコさんの展覧会を見に行った。そんなに興味がなかったが、たまたま最終日だし、猫にひかれたのだ。行ってみたら、やっぱり、そんなに興味がわかない。興味…

よしながふみ「大奥」とトランプ

ドナルド・トランプのニュースを見ていて、支持者の女性が、彼の女性スキャンダルを評して、「あれは仲間内でエロいはなしをしている男の子なんだから。」って言ってたのを聞いて、女の敵は女じゃなと笑ってしまった。男は、複数の女性とつきあうべきだって…

映画「永い言い訳」はこたえる

この映画はこたえました。まず、話しは、交通事故からはじまります。じつは、私、夫が仕事に逃げて、子育てが煮詰まったとき、こどもふたりと車に乗っているとき、車線をはみだして、相手の車を大破させさせたことがあることを思い出しました。幸い、用心深…

静かなでゆたかなほの暗さ 能町みね子

私にとって、能町みね子はタモリ周辺にいるちょっと不思議な人ぐらいの感じだった。オールナイトニッポンでラジオをやっているのは知っていたけど、夜更かしは苦手なので聞いたことがなかった。いいなっと思ったのはWEBのかたすみにあった「お家賃なんですけ…

生者と死者と「君の名は」新海誠

とうとう新海誠の「君の名は」見に行ってしまいました。彼は私とおなじ国文科出身だそうで、古今和歌集の小野小町の「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを 」と院政期の「とりかえばや」ヒントにしたと、町山智浩さんの「映画ムダ話…

福山雅治ってどうよ。映画「SCOOP!」を見る

福山雅治のドラマや映画は見たことがなかった。私の見る種類じゃないかったからだ。キラキラした男前を愛でるのは苦手だ、私はやぼなのだ。しかし、日本の芸能界でも、特別なひとだと思う。大河ドラマは見た。幕末のモテ男龍馬に似合っていたから、楽しかっ…

ドラマ「夏目漱石の妻」明治の新しい夫婦

長谷川博己と尾野真千子が漱石夫妻を演じる、ドラマ「夏目漱石の妻」を楽しみにしている。ご子孫も遠くなったし、世の中の感じ方も変わったしで、夏目漱石の生い立ちとその精神的苦悩、そして家族へのDV描写までも描かれていて、色々と考えさせられる。池端…

最近見た映画

ここのところ見た映画をまとめてみます。大分前だったけど、印象がつづいて、考えさせられたのが、「オマールの壁」です。パレスチナの抵抗運動をする若者をえがいた映画なんですけど、どこにでもある不良を抜けられないわかものの悲劇として普遍性がありま…

もやっとした気持ち「アヘン王国潜入記」

久しぶりに遠出して、ここらで唯一チェーン展開していない本屋さんに寄った。だんだんとスペースが先細っていき、本の内容が多彩でなくなっていくのが寂しい。そんななか、高野秀行の「アヘン王国潜入記」が紹介されていた。 こういうくせのある本の紹介、す…

子供が持てる、ミッフィちゃんの絵本

今週のお題「プレゼントしたい本」 1才からのうさこちゃんの絵本セット 1 (全4冊) 作者: デック・ブルーナ,いしいももこ 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 2010/04/01 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 実際に最近、親戚の赤…

寺山修司がわからない

深夜、テレビをつけると増田セバスチャンと平井堅の対談をやっていた。寺山修司が好きでアートのせかいに入ったと知ってから、気になる存在だ。だから、大体そうだろうなと思いつつも、自伝の「家系図カッター」も読んだ。親と問題があるひとは、総括すべき…

父たちと宮沢賢治と「春と修羅」

ここのところ、毎年、盛岡を旅している。去年、行きたかった花巻に行ってきた。父に買ってもらった本のなかに宮沢賢治の「風の又三郎」があったからだ。父が選んだと思い込んでいたが、私がねだったんだと、改めて思い出した。5年のときの担任は、今でいう…

9月に展覧会へ行こう

かつて、子供たちが学校に行く9月になると、親も子もほっとしたものでした。そんなとき、ふらっと美術館にでかけました。わりに疲れていても楽しめる気晴らしだと思う。なので、9月にやっている展覧会を紹介します。不便なところもちょっとした旅気分にもな…

「鬼才 五社英雄の生涯」大衆的って何だろう。

私は五社英雄のファンでないので、いくつかしか見てないけど、そのなかで、「陽暉楼 」が一番好きだと思う。普段テレビであいまいな演技をしていた女優さんたちから、演技を絞りだした華麗な映画だ。特に浅野温子をテレビだけで知ってる人は、びっくりすると…

「その島のひとたちは、ひとの話をきかない」工夫というささやかな試み

前から気になっていた本です。精神科の医師が、自殺が少ない地域をたびして、その体験した風土をルポをまとめた本です。特別ないろんなケアとかあるところなんだろうか。結論から言うと、ひとを追い詰めないけど、ごくふつうの悪口も陰口もある町だそうです。…

 父性のひととしての秀吉 真田丸

真田丸の小日向文世演じる秀吉、面白い。前回の「黄昏」は、医事監修のひとも参加して、ボケ老人を事細かに演じていて良かったです。その中で感じていたのは、かつての三成や清正たちにとっては、秀吉夫妻は親同然だったということです。 秀吉は多くの優秀で…